CELEBRITY / NEWS

ハリー・スタイルズ、グラミー賞年間最優秀アルバム賞に感無量「音楽に一番はない」

第65回グラミー賞で年間最優秀アルバム賞を受賞したハリー・スタイルズが、声を詰まらせて感謝を述べた。
Photo: Kevin Mazur/Getty Images

2月5日(現地時間)にロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催された第65回グラミー賞。米音楽賞最高峰の授賞式で、ハリー・スタイルズの『Harry’s House』が年間最優秀アルバム賞を受賞した。彼にとって3枚目となるソロアルバム『Harry’s House』のタイトルは、細野晴臣の名盤『HOSONO HOUSE』(1973)に由来している。

今年の授賞式では、各アーティストの熱烈なファン代表が招かれていたが、司会のトレバー・ノアは年間最優秀アルバム賞の発表を前に彼らをステージに呼んだ。受賞者の名前を確認したトレバーが、ハリーの大ファンだという78歳の女性に読み上げるように依頼。すると、ハリーは感激を隠しきれない様子で顔を手で覆い、壇上へ上がるとファンの女性を思いきり抱きしめ、感動を分かち合ってからマイクに向かい、スピーチをこう始めた。

「僕はこれまでいろんなタイミングで、同じ部門の候補となったアーティストの音楽にインスピレーションを受けてきました。人生の岐路や孤独な時期に皆さんの曲を聴いてきた。今夜のような日に思うことは、音楽において“一番”はないと覚えておくことががとても重要だということです。受賞するためにスタジオに籠るアーティストはいません。受賞に心から感謝しています。共同制作者の2人も」

そして声を詰まらせて「僕のような人間には、こんなことはそう何度も起こらない。だから、すごくすごくうれしいです。本当にありがとうございます」と喜びを語った。年間最優秀アルバム賞には、ほかにアバの『Voyage』、アデルの『30』、バッド・バニーの『Un Verano Sin Ti』、ビヨンセの『Renaissance』、ブランディ・カーライルの『In These Silent Days』、コールドプレイの『Music of the Spheres』、ケンドリック・ラマーの『Mr. Morale & the Big Steppers』、リゾの『Special』、メアリー・J. ブライジ『Good Morning Gorgeous (Deluxe)』がノミネートされていた。また、ハリーは最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞も受賞し、2冠に輝いている。

Text: Tae Terai