エルメスのジュエリーが調子よし──GQエディターのベストバイ

2022年の秋冬新作をピックアップした。
エルメス ジュエリー

職人技

エルメスのジュエリーの歴史は、1927年にはじまった。馬具製作で培われた技術が、ジュエリーにも反映されている。馬具にインスパイアされたデザインは、モダンでありながら、エターナルな美しさをたたえている。この秋の注目作を紹介する。

<<エクスリブリス>> リング

モチーフはエルメスの蔵書印(エクスリブリス)。何百年も昔に発明されたスタンピング技術にインスピレーションを得ている。ピンクゴールドとシルバーを組み合わせ、モダンさを引き出した。17万1600円。

<<クルー・ド・フォルジュ>> リング&ブレスレット

蹄鉄の釘にインスピレーションを得た<<クルー・ド・フォルジュ>>のリング&ブレスレット。こちらは、15年ほど前に発表されたコレクションで、リデザインして発表された。リング 12万8700円、ブレスレット20万5700円

<<グレナンH・リンク>> ブレスレット

細く鋭いメタルパーツと、編み込みレザーの組み合わせがエルメスらしいブレスレット。この繊細さを実現したのには、金細工職人と皮革職人の存在が大きい。シャープさを追求した結果、メタル部分に硬度の高いステンレススティールを用いる。8万6900円。

エトリヴィエール・ダービー ブレスレット

馬具に使われるあぶみ革を、デザインモチーフとして取り入れたレザーブレスレットが登場。ブラックを基調に、カーキの落ち着いたカラーパレットとの組み合わせがスタイリッシュだ。7万2600円。

エルメスジャポン 03-3569-3300

文・岩田桂視(GQ) 写真・高橋絵里奈