服の新しい魅力を発見
昨今の90年代リバイバルや古着ブームもあって、ブランドのリメイクものが勢いを増している。「トミー ヒルフィガー」や「ノットソーノーマル」などのブランドが、デッドストックのアイテムを使ってみずから手がけているのが特徴で、サステナブルという点はもちろん、それぞれのアイテムが1点もの、というのも楽しい。ほかにも、「ザ・ノース・フェイス」のスペシャルアイテムなど、いま買って間違いのない新作をピックアップした。
TOMMY HILFIGER
古くなったものに新たな価値を与える“アップサイクル”に目をつけた「トミー ヒルフィガー」。リメイクアイテムを展開するブランド「ジレ」と手を組み、自社のデッドストックを使って手掛けたのが、こちらのヨットジャケットだ。ポケットが着脱可能なサコッシュになっているなど、ウィットに富んだデザインに仕上げている。
NOTSONORMAL
デッドストックのミリタリーパンツを手作業でリペアし、新たな命を吹き込んだ「ノットソーノーマル」の一着。タイダイ柄のように見える生地は染めのムラによるもので、古布らしい味わいがある。股上が深くボリュームのあるシルエットは、ウエストをギュッと絞ってメリハリをつけて穿きたい。
NEEDLES × ts(s)
「ニードルズ」と「ティーエスエス」が初タッグ。なかでも目を引くのは、こちらのミリタリーシャツのセットアップで、マルチカラーのチェックがモダンな印象だ。毛足が長いウールシャギーが発色のよさをさらに強調する。ゆったりとしたシルエットのシャツは、アウターやミッドレイヤーとして、これからの季節に活躍する。
BAL×WILDTHINGS
手ぶら派におすすめしたいのが、「バル」が「ワイルドシングス」に別注した収納力バツグンのダウンだ。フロントとバックに7つのパッチポケットと2つのジップポケットを備えており、バッグ要らず。高品質の600フィルパワーダウンをたっぷりと封入したボリュームのあるシルエットも理想的だ。
THE NORTH FACE
「ザ・ノース・フェイス」は、1989年に世界6カ国、6名からなる南極大陸横断国際犬ぞり隊にウェアを提供した。この冬、当時のデザインをベースに、現在の技術とサステナブルな素材によってアップデートしたコレクションが登場した。爽やかなカラーリングのボディにちりばめた各国の国旗やワッペンが、デザインアクセントになっている。寒さや悪天候に耐えうる機能を備えた一着は、キャンプやウィンタースポーツなど、冬遊びの相棒になりそうだ。
写真・高橋絵里奈 スタイリング・稲垣友斗 文・羽賀まり奈