国連安保理が緊急会合、北朝鮮の弾道ミサイル発射で－関係者

北朝鮮が弾道ミサイル２発を発射したのを受け、国連の安全保障理事会は15日に緊急会合を開いた。北朝鮮が核攻撃能力を高めるミサイルの試射を実施したのはこの１週間足らずで２回目。

　　事情に詳しい関係者によると、安保理の緊急会合はフランスとエストニアの要請で開かれた。公式に発表されていないことを理由に匿名で語った。

　　韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は15日午後、内陸部から日本海に向けて弾道ミサイル２発を発射した。

　　北朝鮮の国営メディアは16日、「鉄道機動ミサイルシステム」の発射訓練が15日に初めて行われ、成功裏に終わったと伝えた。「東海（日本海）水域に設定された目標を正確に打撃した」としている。

北朝鮮、鉄道機動ミサイルシステム発射訓練を成功裏に実施－ＫＣＮＡ

　　岸信夫防衛相は15日夜、北朝鮮の弾道ミサイルが日本の排他的経済水域（ＥＥＺ）内に落下したと推定されると明らかにした。

北朝鮮が弾道ミサイル２発発射、ＥＥＺ内に落下－２年ぶり

　　韓国軍によれば、北朝鮮が15日に試射した短距離弾道ミサイル２発は、平安南道陽徳郡から５分程度の間隔で発射された。飛行距離は約800キロメートル、最高高度は60キロメートルだったという。北朝鮮の同種類のミサイルでは最長距離で、日本の西部が射程に入る。

　　国営朝鮮中央通信（ＫＣＮＡ）が13日に伝えたところによると、北朝鮮は11日と12日に新型長距離巡航ミサイルの試射に成功。1500キロメートル離れた標的に命中したとしている。事実だとすれば、韓国全土と日本列島の大半が射程内に入る。

北朝鮮、新型長距離巡航ミサイル試射－日本列島の大半が射程内か

原題：
North Korea Launches First Ballistic Missiles Since March (3)（抜粋）