コンテンツにスキップする

アイカーン氏、銀行団と融資条件見直し-経営する投資会社の株急伸

  • ヒンデンブルグが不正疑惑をリポート、株価は年初から約3割下落
  • 新たな合意では、同氏のローンと投資会社の株価を切り離す

著名アクティビスト(物言う投資家)、カール・アイカーン氏は銀行団と融資条件について再交渉した。同氏が率いる投資会社アイカーン・エンタープライゼズの株価が、空売り投資家ヒンデンブルグ・リサーチのリポートを受けて大きく下落したことが背景にある。

アイカーン氏資産、1兆3600億円余り減少-空売り投資家のリポートで

アイカーン氏一段と苦境に、自社株急落で資産減少-ライバルもやゆ

  米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、アイカーン氏は借り入れを期間3年のローンにすべて集約した。従来のローン返済期限を延長し、一部の条項についても修正した。

  ニューヨーク時間10日午前終盤の取引で、アイカーン・エンタープライゼズ株価は17%値上がり。

  新たな合意では、アイカーン氏のローンをアイカーン・エンタープライゼズ株価の変動と切り離す。同社の株価は、5月に詐欺的な経済構造を指摘したヒンデンブルグのリポートを背景に、年初から3割余り下落している。

  従来の取り決めとは異なり、今回の合意では、いかなる追い証もアイカーン・エンタープライゼズの株価とは連動しない。銀行団との合意については、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が先に報じていた。

 

原題:Icahn Shares Surge on Renegotiated Loan Terms After Hindenburg (抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE