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米国の若者、一人暮らしや結婚する年齢上がる-女性の経済的自立進む

  • 2021年は25歳の22%が結婚-1980年は63%だった
  • 25歳で経済的自立している女性の割合56%に上昇、男性は64%に低下

米国で若者が親元を離れて一人暮らししたり、結婚したりする年齢が上がっている。

  ピュー・リサーチ・センターが米国勢調査局の最新データを分析したところ、2021年時点で25歳の68%が実家を出て生活し、22%が結婚し、17%に子どもがいた。

  1980年では84%が一人暮らしをし、63%が結婚、子どもがいたのは39%だった。

  ピューが81-96年生まれと定義するミレニアル世代が直面している問題は、これまでにも十分に語られてきた。学生ローンの負債や住宅費の高騰が多くの若い米国人の生活を圧迫。

  新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)などの混乱によって打撃を受けた経済のしわ寄せも受けている。

  全体的に見れば、状況はそれほど暗くはない。ピューは25歳の60%が2021年には「経済的に自立している」と説明。1980年の割合は63%だったという。

  分析では成人の節目として頻繁に挙げられる5項目、「フルタイムの仕事を持つ」「経済的に自立する」「一人暮らしをする」「結婚する」「子どもを持つ」を取り上げた。

  1980年に経済的に自立していた25歳の女性は50%だったが、2021年には56%に上昇。女性の経済的自立が進んだ一方で、1980年に77%だった男性は、2021年には64%に低下した。

  25歳の女性でフルタイムで働いている人の割合は61%と横ばいだが、男性は1980年の85%から71%に減ったという。

原題:Young Americans Struggle to Hit Key ‘Adult’ Economic Milestones(抜粋)

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