ゴローズ=家族
ゴローズ。人それぞれ捉え方は違うと思う。筆者の場合、取材を重ねるにつれ、ゴローズといえばファミリー、という気持ちが強くなっている。とくに、スタッフのHITOMIさんが見せてくれた、父親から引き継いだという先金と、ご両親とお揃いの小メタルなどを組み合わせた“With Family”なネックレスに触れてからというもの、家族を胸に携えるスタイルに憧れている自分がいる。
やっぱり原宿生まれだから?
妻は、原宿のヘッドポーターで約10年間、ショップスタッフとして働いていた。それゆえなのか、筆者は原宿生まれのジュエリーであるゴローズに特別な想いを抱くようになった。恋愛時のジュエリーはニューヨークのあれだったり、パリのあれだったり、ロンドンのあれだったりしたけれど、家族の絆を象徴するのは、もしかしたら日本の原宿生まれのゴローズがいちばんしっくり来るのではないか?と思いはじめている。人生を振り返ったときに、毎日食べていたお母さんの味噌汁が一番美味しい感じ。えっ、違う?
赤ちゃんに銀スプーン
マイ・セカンド・ゴローズ Vol.9「お守りとしてのgoro’s」で伝えたとおり、1月末に娘が生まれた。そこで閃いた。ゴローズで販売しているペンダントトップ、スプーンイーグルを記念に購入&身につけて、娘への気持ちをいつも胸に携えよう、と。ご存知の通り、赤ちゃんに銀のスプーンを贈ることは、「一生食べ物に困らないように」「魔除け効果」などの意味がある。その素敵な意味をふまえつつ、ゴローズ・ラヴァーとしては、それを自分で身につけてその願いを深めたい。なんてったって、これもイーグルだし。
これがスプーンイーグル
そんな想いを、あの緊張感に包まれたゴローズ店内で伝えたところ、「スプーンイーグル」を譲ってもらうことができた。
革紐が基本のネックレス
さて。ゴローズでペンダントトップをはじめて購入するとき、まずはゴローズの革紐につける方法が基本となる。このスプーンイーグルのほか、フェザーやヤジリ、ロードランナー、メタルなど数種類のペンダントトップが存在するが、どれであっても、あの鹿革の革紐に通すスタイルでのスタートだ。細丸、細角、太丸、太角(読み方はVol.11を参照されたし)の4つのシルバーチェーンは、あくまで革紐の別オプションとして用意されている。そのため、ペンダントトップを選ぶ前にチェーンを購入、という発想はNot Goodっぽい。ペンダントトップには、ゴローさんの想いがいろいろと込められているからであろう。
これもイーグル!
スプーンイーグルをじっとみると、左右のイーグルの羽根が収まって、スプーンの形状になっている。飛翔じゃなく、休憩しているヴァージョンのイーグルだ。普段カフェで休憩しがちな筆者にとってはちょうど良いイーグル。では、ここからはスプーンイーグルの表と裏にズームインしてみていこう。
おまけのSTYLE SAMPLE
Gジャンに合わせてみた
そこまでしなくていいよ、という声が聞こえてきそうではあるが、ゴローズを506(ごーまるろく)XXにオンしてみた。ちょっとだけ語呂も似ているでしょ……?
発見は、襟の裏である。細角のチェーンがチラっと覗く。カスタムがしづらいヴィンテージデニムのさりげないテクニックとして、なくはないかもよ。あばよ。
参考文献:『ゴローズ バイブル』(講談社)
Photos:Daigo Nagao,Shinsuke Kojima,Tatsuro Kimura,Eric Micotto
Words:Noriaki Moriguchi @GQ