米新規失業保険申請、2週連続で増加-昨年11月以来の高水準近く
Jordan Yadoo
更新日時
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4週移動平均は25万2000件に増加-4月以降、1週を除き全週で増加
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調整前で20万3619件に増加、マサチューセッツなどが大幅増
先週の米新規失業保険申請件数は2週連続で増加し、昨年11月以来の高水準近くを維持。労働市場の逼迫(ひっぱく)緩和が続いていることを示唆した。
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景気の先行きが不透明なため、テクノロジー業界を中心にレイオフや採用凍結が増えており、失業保険の申請は増加傾向にある。米金融当局の利上げに伴い労働需要が減少する可能性はあるものの、労働力不足が広範に及ぶ中、今のところ雇用主はおおむね人員の維持に努めている。
ブルームバーグ・エコノミクスのエコノミスト、イライザ・ウィンガー氏は「7月の雇用統計は大幅に予想を上回ったものの、失業保険の新規申請件数は労働市場の逼迫が緩和している状況を引き続き示唆している。この状況は労働省雇用動態調査(JOLTS)とより強く整合する。同調査では6月の求人件数が1070万件と、前月の1130万件から減少した」と指摘した。
失業保険申請は週ごとの変化が大きく、マサチューセッツ州など一部の週では最近の変動が激しくなっている。全米の前週分も大幅に下方修正された。
より変動の少ない失業保険申請の4週移動平均は25万2000件に増加。4月初旬以降、1週を除き全ての週で増加している。
調整前ベースの新規失業保険申請件数は20万3619件に増加。州別ではマサチューセッツが最も増加し、カリフォルニアがそれに次いだ。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Jobless Claims Rise Again, Near Highest Since November(抜粋)
(統計の詳細を加え、更新します)
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