楽しくも切ない「サーカス」の世界を再現
少女、キノコ、この世ならぬ不思議ないきものたち。これらは、画家ヒグチユウコが空想と現実を行き交う自由な発想とタッチで繰り広げる唯一無二の世界だ。現在、六本木ヒルズにある森アーツセンターギャラリーで開催中の『ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END』は、2019年から初の大規模個展として全国巡回した約500点の作品に加えて、巡回では紹介しきれなかった作品も合わせた展示総数約1500点が堪能できるスペシャルなもの。
まず会場に入ると、突如現れるのがサーカスの空間演出。赤を基調にした展示スペースは、ヒグチの繊細かつシュールな世界観と見事にマッチしており、ワクワク感とともにどこか切なさをも感じさせる。
見どころはたくさんあるが、なかでも絵本の仕事は必見。彼女のデビュー作「ふたりのねこ」(2014年、祥伝社)など、今まで発刊された絵本の原画が勢揃いしているので、絵本がきっかけでヒグチのファンになった人にとってはたまらないはず。さらに、女の子、かたつむり、ハサミ、瞳など、様々なモチーフを駆使して“コワ可愛い”表現を追求するヒグチ流ホラー作品も圧巻だ。
さらには、本の装画や企業への作品提供など、最新の活動から発表された作品も多数展示されており、各巡回地で描き下ろされた合計9点のメインビジュアルも大集合!本会場のための描き下ろし大作《終幕》(2022年)も展覧会に華を添えている。約1500点の展示総数は、ヒグチの世界にどっぷり浸かれること間違いなし。ぜひ時間のある時に訪れてゆっくり鑑賞してほしい。
グッチ×ヒグチユウコのLINEスタンプが可愛い
グッチとのタッグは、オリジナルLINEスタンプでも楽しむことが可能。2月27日(月)までにグッチ LINE公式アカウントを友だち追加すると、ダウンロードできるのでお早めに。
展覧会の後は期間限定のカフェでひと休み
展覧会を堪能した後は、同フロアにオープンした「CANTEEN GUSTAVE by THE SUN & THE MOON〈Cafe〉へ。このカフェでのお目当ては、特製のお皿がセットになったスペシャルメニュー。パスタやタコライス、パンケーキなどのフードメニューをオーダーすると、オリジナルプレートがもらえるというマニア垂涎の企画だ。お皿欲しさにオーダーする価値ありの一品をぜひ召し上がれ。
ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END
会期/2023年2月3日(金)〜4月10日(月)※会期中無休
会場/森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
開館時間/10:00〜18:00(金・土曜は20:00 まで) ※入館は閉館の30分前まで
観覧料/一般/大学生・専門学校生2,000円、中高生1,600円、小学生 600円
※事前予約制(日時指定券)を導入しています。 ※枠に余裕がある場合、会場でも当日券を販売します。※未就学児は無料。日時指定券のご購入は不要です。 ※障がい者手帳をお持ちの方および付き添い者1名までは無料で入場可能。チケットカウンター(森タワー3階)にお越しください(当日分のみ)。
https://higuchiyuko-circus.jp/
Photos: Courtesy of Yuko Higuchi Circus Final End, Gucci Editor: Mayumi Numao