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中国船300隻近くに増える、フィリピンとの係争海域-ロクシン外相

  • フィリピンは中国政府に対してあらためて抗議することを検討
  • 南シナ海の石油探査では中国との交渉が進展している

フィリピンのロクシン外相は12日、中国が南シナ海の係争海域に送り込んでいる船舶数を増やしたと述べた。

  同相はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、両国が領有権を争う海域での中国船数は3月時点の200隻強から300隻近くに増えており、フィリピンは中国政府に対しあらためて抗議することを検討していると明らかにした。「決して看過できない出来事であり、極めて重要だ」と語った。

  中国外務省の華春瑩報道官は北京で同日開いた定例記者会見で、「フィリピンとはスムーズな意思疎通のチャンネルがあり、南シナ海は両国が関係する問題の1%にすぎない」と主張。「2国間関係の健全な発展を確実にするため対話を通じて問題を適切に扱う」と話した。

  ロクシン外相は中国とはエネルギーや新型コロナウイルスワクチンで協力するが、フィリピンが領有権を断念することは決してないと明言。その上で、南シナ海の石油探査では中国との交渉が進展していると説明し、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)後、世界全体の回復に「中国の巨大な経済は不可欠」だと述べた。

  同相によれば、ドゥテルテ大統領がいったん破棄を指示した米国との「訪問軍地位協定(VFA)」に関する協議は「非常にうまく」進んでおり、大半の相違はすでに解消されているという。

原題:China Expands Fleet in Disputed Sea Despite Manila’s Protest(抜粋)

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