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シカゴ連銀総裁、「来年も利上げ続く」-インフレ率2%目標達成へ

更新日時
  • インフレ率は依然として「容認できないほど高い」-エバンス総裁
  • 7月のCPIは前年同月比8.5%上昇、前月の9.4%上昇からは減速
Charles Evans, president of the Federal Reserve Bank of Chicago.

Charles Evans, president of the Federal Reserve Bank of Chicago.

Photographer: Al Drago/Bloomberg

米シカゴ連銀のエバンス総裁は10日、「容認できないほど高い」インフレ率を抑えるべく、利上げは来年に入ってからも続くとの見方を示した。アイオワ州デモインのドレーク大学が主催したイベントでの発言。

  エバンス総裁は「われわれは大幅かつ非常に迅速な金融引き締めを実施してきた」とした上で、「インフレ率を目標の2%に確実に戻すため、今年いっぱい、そして来年に入ってからも利上げは続くと見込んでいる」と述べた。

  総裁の発言前に発表された7月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比8.5%上昇と、約40年ぶりの上昇率だった6月の9.1%上昇から鈍化。これを受け、市場では連邦公開市場委員会(FOMC)が9月20、21両日に開催する次回会合での0.75ポイント利上げを織り込む動きが後退した。

米CPIは予想以上に減速、エネルギー価格低下-利上げ圧力緩和 (3)

  同総裁は7月CPIについて、インフレに関する「初めての前向きな指標」だと指摘。ただ、インフレ率は依然として「容認できないほど高い」とも語った。

  フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジについては、現在の2.25-2.5%から年末までに3.25-3.5%、2023年末までに3.75-4%への上昇を見込んでいるとした。

原題:Evans Says Fed to Tighten Into Next Year to Curb Inflation (1)(抜粋)

(発言内容と背景を追加して更新します)
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