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3月21〜23日は宇宙のエネルギーが渦巻く期間。新しい時代の幕開けを告げる出来事が!? 

新生活が始まる直前の3月末、宇宙では天体の動きが加速! 占星術における元旦となる21日の春分の日、スタート位置に戻る22日の新月、そして15年ぶりに冥王星が移動する23日と、何かが起こりそうなエネルギーが渦巻く3日間とその過ごし方を、占星術家のグロリアス星子が徹底解説!

3月21日:春分の日は占星術の1年のはじまり

Image: Pellinni/ 123RF

M.Pellinni

ようやく陽気も春めいてきましたね。春といえば、占星術では1年の「スタート」を表す時期にあたります。「1年のスタートって、1月1日じゃないの?」と思った方も多いでしょう。実は、占星術の元旦は、天体が存在するコスモスの空間からみるんですね。それは1月1日ではありません。

では、いったいいつなのでしょうか。

答えは「春分の日」。つまり「宇宙空間の1年は春分の日から始まる」というわけです。2023年は3月21日がその日にあたります。

「春分の日」は、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。厳密に観測すると昼のほうが約14分くらい長いそう。この日、太陽は真東から昇り、真西に沈みます。

実は、この3月21日は、地球のどこにいても昼と夜の長さがほぼ12時間ずつ。ちょうど半分ずつになります。これってちょっと意外な気がしませんか。たとえば北極圏や南極圏でも同じです。

それは太陽が地球の赤道の真上にくるから。赤道は地軸を中心に、地球を南北に半分に分けるラインですよね。春分の日はこの赤道上に太陽があるので、どの地域にいても昼と夜の長さが半分ずつになるわけです。

この「春分の日」の頃を境に、北半球では地球の生命体が活動を開始しはじめます。枯れていた木々が芽吹き、冬眠していた動物も覚醒し、虫も繁殖する準備に入っていきます。そのため生命のエネルギーをつかさどる、とても重要な日とされているのです。

ちなみに星占いで1年の運勢を占うときには、1月1日のホロスコープ(天体図)を起点にするのではありません。実は、春分の日のホロスコープをスタート地点として1年間の星の動きを見ていきます。おそらく世界中の多くの占星術家がそうしていて、春分の日を重要視しているのです。 

3月22日:12星座のトップバッター・牡羊座の新月

Image: Sergiu Naval/ 123RF

では、太陽が地球の赤道上にくるちょうどその頃、月はいったいどこにいるのかというと……?

太陽と地球の間にいます。太陽と地球にはさまれる形で、太陽―月―地球の順に、ほぼ一直線上に整列している状態。それが2023年3月の新月です。

ここで12星座がようやく登場しますよ! この3月の新月は何座で起こるのでしょうか? このコラムを読んでいただいている方ならご存知かもしれませんね。

正解は「牡羊座」。

牡羊座といえば12星座の中ではトップの星座です。1番目の星座ですから、牡羊座の新月は1年の始まりを表す重要な新月とされています。

通常、牡羊座で新月が起こるのは、3月20日くらいから4月15日くらいまでの間です。2022年は4月1日で、来年は4月9日です。年によって多少違いがあり、必ずしも春分の日に近いとは限りません。

ところが、今年はどうでしょう。

なんと今年の牡羊座の新月は、3月22日。春分の日が3月21日ですから、なんと春分の日と1日しか違わないのです! この時期、太陽が地球の赤道上にあり、しかも月は牡羊座の新月になる──いつもよりも宇宙からのパワーが強くなりそうなことは、みなさんも想像できるのではないでしょうか。

3月23日:冥王星が約240年ぶりに水瓶座へとやってくる

Image: Vadim Sadovski/ 123RF

 それだけではありません。さらに今年は、これに拍車をかけるような天体の動きがあります。

その天体は冥王星。冥王星が約15年ぶりに、山羊座から水瓶座に星座を移動します。冥王星が水瓶座にめぐってくるのは、およそ240年ぶり。しかもその日にちが、なんと3月23日なんです! つまり……

・3月21日 春分の日(太陽が赤道上にくる)
・3月22日 牡羊座の新月
・3月23日 冥王星が水瓶座に移動

 と、3日連続で重要な天体の動きがあるということです。これはインパクトがありますよね。何か起こりそう!なんて思った方もいると思います。 

冥王星は、大きな力によって物事が変容していくことを表す星。少しずつ積み重ねてきたものが、ある日何かのきっかけで爆発的な力となって表に出てくる。そういう状態を象徴しています。

たとえば、冥王星が山羊座にめぐってきた年は2008年でした。この年にはアメリカの住宅ローンの問題がきっかけでリーマンショックが勃発。世界的な金融と経済の危機が起こりました。冥王星が射手座に入った年は1996年。この頃はポケモンなどゲームの市場が加熱状態に。IT系のテクノロジーも一気に加速化していきました。今度、冥王星が水瓶座へと移動するときは、どんな変化が起こるのでしょうか。

今回、冥王星が水瓶座へ移動するのは、実は一時的な現象です。冥王星は3月23日から6月10日まで水瓶座に入りますが、そのあとはまた山羊座に逆戻りします。そして本格的に水瓶座を運行し始めるのは2024年に入ってから。まだ序章の段階ですね。とはいえ、冥王星のエネルギーが溜まりに溜まってきていることは間違いなさそう。一時的ではあっても、私たちの生活に何らかの影響を与える可能性は十分あります。 

怒涛の天体パワーを取り込むための3つのヒント

Image: Lightwise/ 123RF

では、天体のエネルギーがうずまくこの3月後半、私たちはどう過ごすのが良いのでしょうか。重要なポイントを3つ挙げておきます。

1.「スタート」の時期であることを意識すること

何かを始めるのには最高の運気ですから、ぜひやりたいことを実行に移しましょう。とくに1月1日に今年の目標を立てたのにもかかわらず、まだ行動できていない人は、もう一度仕切り直すチャンスです。このあと来年までこれほど大きな星回りはめぐってきませんから、ぜひここで夢の実現に向けてスタートを切ってください。

2. キーワードは「新」

この時期は「新」のつくものがラッキーアイテム。新品、新規開店、新製品、新人、新築、新企画、新居、新技術など、「新」のつくものを生活にどんどん取り入れましょう。それがきっかけとなって物事が良い方向へ動き出したり、思いも寄らない嬉しいことが舞い込んできたりしそう。新しいものがもたらすパワフルな縁起を担いでください。

3.  人間関係を広げる

天体のエネルギーが強まっているときは、自分を取り巻く人間関係にも変化が起きやすくなります。今まで周りにいなかったタイプの人と出会ったり、ラッキーパーソンやメンターと言われるような人とも遭遇しやすいとき。そのためには意識して社交的になる必要があります。人見知りなどしないで、知らない人が集まるような場にこそ足を運んでみましょう。 

日本の場合は、3月の終わりが年度末にあたり、4月から新年度です。気分を一新させて新しいことに踏み出すにはまさにベストな時期ですよね。宇宙から送られてくる壮大なパワーをうまく取り入れて、幸運の波に乗っていきましょう。

Horoscope & Text: Glorious Hoshiko Editor: Saori Asaka