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インフレは持続する、ドルへの重しに-モビアス氏

  • ​流動性供給後の​インフレ持続について過小評価されている可能性
  • 物価上昇加速は原材料価格の値上がり支える見込み-既に高水準でも

ベテラン投資家のマーク・モビアス氏は、新型コロナウイルス禍への対応で記録的規模の流動性が供給された後のインフレの持続性について、世界の大手運用会社が過小評価している可能性を指摘した。

  フランクリン・テンプルトン・インベストメンツに約30年在籍後モビアス・キャピタル・パートナーズを設立したモビアス氏は、インフレ持続が基軸通貨であるドルへの重しとなり米国には特に問題になると予想。同時に、物価上昇加速は原材料価格の値上がりを支えるとの見通しも示した。ブルームバーグ商品指数は既に2015年7月以来の高水準付近にある。

マーク・モビアス氏はインフレや新興市場の見通しなどについて話した

(出典:ブルームバーグ)

  モビアス氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、このような環境では向こう数年間にわたり先進国よりも高い成長が見込まれる新興市場国・地域が有利だと述べた。最近のテクノロジー株下落やこのところの新型コロナ感染再拡大でそれぞれ打撃を受けている中国やインドが特に魅力的に見えるとした上で、バリュー株への全面的なローテーションについては警戒を促した。

原題:
Mark Mobius Says Inflation Threat Won’t Go Away Anytime Soon(抜粋)

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