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1月のヴィーガニュアリーに大活躍中の、コクうま調味料(Mina Oba)

世界で60万人以上が参加するムーブメント「ヴィーガニュアリー(Veganuary)」。1月の間、家で作る料理をできる限りヴィーガン食に切り替えることに。すると、今までは時々しか登場しなかったピーナッツペーストが、調味料一軍入りしました。

紀伊国屋で購入したピーナッツペースト(左上)。重宝している粉末の野菜ブイヨン(左下)。ごまを煎らずに低温圧搾法で搾ったごま油(右)は、無臭のため和洋どんな料理にも使うことができて便利です。ごま油特有の香りが必要なときは「こいくち」バージョンを使っています。

何事も、始めどきが一番ハードルが高いと感じるのは私だけでしょうか。特にヴィーガン食に切り替えることは、地球温暖化や動物愛護の観点等から必要だと頭ではわかっていたとしても、家族の食の好みなどを考えると、食生活を完全に変えることは容易でありません。

では、まずはヴィーガニュアリーと呼ばれる1月の1カ月間だけヴィーガン食に挑戦してみるとしたら、少し心理的ハードルも下がるのではないでしょうか。また、キャンペーンを企画する「VEGANUARY」にサインアップすると、ヴィーガンレシピが無料で届くだけでなく、同じくムーブメントに参加する世界60万人の人たちと一緒だと思うと楽しい気持ちになります。何より、地球の未来のためになっていると考えると、自分自身が気持ちがいい。そして、もしも世界でヴィーガン食が広がれば、2050年までに70%の温室効果ガスを削減できるとも言われています。2050年というと、私にとっては、今4歳の娘が私自身の今の年齢に近い32歳になる年。そう考えると、他人事ではないと感じるようになりました。

そこで、世界で広がるヴィーガニュアリームーブメントに乗り、家でつくる料理を試しにヴィーガンにすることに。普段からEating Less Meat(肉を最小限に)は実践しつつも、魚料理が多い我が家にとってはチャレンジング。豆腐料理や野菜を色々アレンジしながら、味噌、醤油、ごま油、みりんなど、日本食の鉄板調味料に改めて深く感動しつつ、パパッとできる洋風レシピの際にはチーズの代替として砂糖不使用のピーナッツペーストを使って料理をしてみることに。すると、思いのほか家族からは「前よりも美味しい」とお褒めの言葉を。今ではお味噌並みに万能だと感じています。1月を過ぎてからも続けられそうな、褒められレシピを3つ紹介。(ちなみに、平日の夜は料理に時間をほとんど割けないので、超簡単な素朴レシピであることをお許しください)

コクが深まる逸品ポモドーロ

普段はポモドーロにペコリーノチーズを混ぜて作るのですが、それでもなかなか納得のいく味にはなりません。そこでチーズの代わりにピーナツペーストを入れたら、十分コクが演出されて失敗知らずの逸品に!

材料(2人前)
にんにく1片、玉ねぎ 1/2玉、にんじん 1/2本、茄子 1/2本、トマト缶 半分、カシューナッツ 少々、ピーナッツペースト 小さじ1、野菜ブイヨン 小さじ1、パセリ、パスタ、油 適量、塩 少々

作り方
1. パスタを茹で始める。
2. みじん切りにしたにんにく、玉ねぎ、にんじんを油で炒め、火が通ったらトマト缶を投入して弱火で煮込む。そこにピーナッツペーストと野菜ブイヨンを加える。
3. 茄子は薄切りにして、少しカリッとするくらいにフライパンで焼く。塩をひとつまみかける。
4. 茹でたパスタにトマトソースをからめ、茄子と砕いたカシューナッツ、パセリを盛り付けたら完成。

ピーナッツの甘みと菜花の苦味がマッチする白和え

我が家が重宝する九鬼太白純正胡麻油は、ゴマの旨みが生きて野菜を炒めるとより美味しく感じます。ピーナッツペーストとの相性もGOODです。

材料(2人前)
菜花、豆腐 半丁、ピーナッツペースト 少々、すりごま 少々、塩 少々、油 適量

作り方
1. 菜花を油と塩でさっと炒める。
2. 菜花が温かいうちにピーナッツペーストを和える。
3. 豆腐、すりごまを入れてもう一度和えれば、副菜一品できあがり。

アーモンドミルクとひよこ豆のリゾット

ひよこ豆ではなく、白いんげんで作っても抜群に美味しいです!

材料(2人前)
玉ねぎ 1/4個、しめじ 少々、えのき 少々、かぶ 1/4個、ひよこ豆、アーモンドミルク 1/2カップ、米 1/2カップ、水 1カップ、野菜ブイヨン 小さじ1、ピーナッツペースト 小さじ1、塩・こしょう 少々、油 適量

作り方
1. 鍋に油をひき、生米を軽く炒める。
2. みじん切りにした玉ねぎ、しめじ、えのき、かぶ、ひよこ豆、野菜ブイヨン、水を鍋に加え、蓋を閉めて10分弱火グツグツ。
3. 水がなくなったらアーモンドミルクとピーナッツペーストを混ぜ入れて追加で5分。
4. 塩・こしょうで味を整えたら完成です。

Text: Mina Oba