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【訃報】パコ・ラバンヌが死去。享年88歳

2月3日(現地時間)、スペイン人ファッションデザイナーのパコ・ラバンヌが死去した。宇宙開発競争時代の60〜70年代にかけて台頭した「スペースエイジ」のムーブメントを率いた一人。享年88歳。

1994年春夏オートクチュールコレクションより。カーラ・ブルーニとともに。

Photo: Pierre VAUTHEY/Getty Images

2月3日(現地時間)、スペイン人デザイナーのパコ・ラバンヌがフランスで死去。彼の名を冠したメゾンを所有するPuigグループが明らかにした。享年88歳。1960年代に名声を博し、アンドレ・クレージュやピエール・カルダンらとともにスペースエイジ・ムーブメントを率いた一人だった。

1934年、スペインのサン・セバスティアン近郊に生まれたラバンヌは、幼い頃にスペイン内戦を逃れてフランスに移住。パリ国立高等美術学校で建築を学んだ後、30歳でファッションデザイナーへと転身した。1966年に発表した「Twelve Unwearable Dresses in Contemporary Materials(現代的素材を用いた、12の着用不可能なドレス)」は、金属やプラスチックを素材とした、今や彼のトレードマークとなった作品であり、ブレイクのきっかけに。1969年にはメゾン初の香水「カランドル」を発表し、ビジネスの大きな成功要因となった。

Photo: WWD/Getty Images

30年にわたるキャリアを経て、1999年に引退。それ以来、表舞台から遠ざかっていた。2010年、ファッション界への多大なる貢献が認められ、フランスのレジオンドヌール勲章を受章した。

彼の退任後、ブランドは2006年から5年間休止していたが、2011年にマニッシュ・アローラの指揮のもと復活を遂げる。2013年、現在のクリエイティブ・ディレクター、ジュリアン・ドッセーナが就任し、ラバンヌのヘリテージを引き継いできた。彼のシグネチャーである「メタルディスク」を用いたデザインは、デュア・リパカイア・ガーバーが着用し、再び世界のパーティーガールの定番として蘇っている。

Text: Emily Chan Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.CO.UK

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