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クレディSの会長辞任、隔離規則違反で調査後-後任にリーマン氏

  • ホルタオソリオ会長の後任にリスク委トップのリーマン氏を起用
  • ホルタオソリオ氏、隔離措置巡る規則の違反が相次いで明るみに

スイスの銀行大手クレディ・スイス・グループのアントニオ・ホルタオソリオ会長が、新型コロナウイルスの隔離規則に違反したと報じられた問題を巡る取締役会委託の調査を受けて辞任した。同行は取締役のアクセル・P・リーマン氏を即時発効で後任に起用したことを明らかにした。

  クレディ・スイスは昨年12月、ホルタオソリオ氏が隔離期間終了前の同月初めにスイスから出国して規則に違反した事実を同行として「残念ながら認めた」と説明。その後ロイター通信は、同氏が昨年7月、隔離措置を求める英国の規則に違反してテニスのウィンブルドン選手権に出向いたと報じていた。

Day Two Of The World Economic Forum (WEF) 2020
アントニオ・ホルタオソリオ氏
Source: Bloomberg

クレディS、ホルタオソリオ会長を隔離規則違反で調査中-金融サイト

  ホルタオソリオ氏は発表文で、「私の個人的行動の幾つかがクレディ・スイス・グループに困難をもたらし、私が内外で当行を代表する能力を傷つけたことは遺憾だ」とし、「このため、私の辞任がこの重要な時期に当行と利害関係者の利益になると考える」と説明した。

  昨年4月に会長に就任したホルタオソリオ氏は、アルケゴス・キャピタル・マネジメントの破綻やグリーンシル・キャピタル関連のファンド凍結といった不祥事に見舞われた同行のかじ取りを託されていた。

  リーマン氏は昨年10月にクレディ・スイスの取締役に選出され、リスク委員会トップを務めていた。取締役会は4月29日の年次株主総会でリーマン氏の会長任命を正式提案する。

原題:

Credit Suisse Ousts Chairman After Quarantine Investigation (2)

Credit Suisse Chairman Resigns After Quarantine Questions (1)(抜粋)

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