欧州の新車販売、7月と8月に2桁の減少-半導体不足が最大の障害
William Wilkes-
新車登録台数は8月が前年同月比18%、7月は24%それぞれ減少した
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独仏英とイタリア、スペインでいずれの月も2桁の減少率となった
欧州の自動車販売が悪化している。数カ月の小幅な回復を経て、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で落ち込んだ昨年の実績にすら届かなくなった。
欧州自動車工業会(ACEA)が16日発表した欧州連合(EU)と欧州自由貿易連合(EFTA)、英国を合わせた新車登録台数は8月が前年同月比18%、7月は24%それぞれ減少した。今年これまでの販売台数の増加率は前年同期比13%と、年央時点の半分弱にとどまった。
世界的な半導体不足が自動車生産を圧迫し、ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)とダイムラー、BMWの経営者らは来年まで不足が続くと警告した。
LMCオートモーティブのアナリストらは先週のリポートで、「欧州地域でパンデミックが収束していないとはいえ、業界が直面する単体で最も大きな問題は今や車載半導体の不足だ。域内経済情勢の改善に伴う有意な需要回復がここにきて妨げられている」と指摘した。
7月と8月は、2013年のユーロ圏危機終盤以来で最も悪い数字となった。販売減少は広範囲にわたり、ドイツとフランス、英国、イタリア、スペインでいずれの月も軒並み2桁の減少率となった。
原題:Europe’s Car Sales Go From Uninspiring to Ugly Amid Chip Crunch (抜粋)
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