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中国政府、台湾与党を批判-平和統一の可能性損ねていると主張

更新日時
  • 国台弁が台湾問題に関する白書発表-民進党に路線転換求める
  • 統一に向け武力行使排除せず、全ての必要な選択肢留保と重ねて表明

中国国務院(政府)の台湾事務弁公室(国台弁)は10日、台湾の与党・民主進歩党(民進党)を「分離独立」政策を追求し平和的な統一の可能性を損ねているとして批判した。中国当局はペロシ米下院議長が訪問した台湾への圧力を継続しようとしている。

  国台弁は習近平国家主席による権力掌握以降で初となる台湾問題の白書を発表し、蔡英文総統率いる民進党は緊張緩和に向けて路線を転換する必要があると主張。同党指導部は、双方が「一つの中国」に属するという点を受け入れず、問題を深刻化させていると論じた。

US House Speaker Nancy Pelosi Visits Taipei
台湾立法院で立法委員らと並ぶペロシ米下院議長(8月3日)
Photographer: I-Hwa Cheng/Bloomberg

  中国は統一に向けた武力行使も排除しないと白書は指摘。全ての必要な選択肢を留保するという共産党の従来の立場をあらためて示した。

  白書は「民進党当局の独立を図る行為は両岸関係の緊張を招き、台湾海峡の平和と安定を脅かし、平和統一の見通しを損ない、平和統一の余地を狭めており、平和統一に向けて排除しなければならない障害だ」と訴えた。

  台湾では11月に統一地方選が予定されており、中国との緊張が影響する可能性もある。

原題:China Blames Taiwan’s Leaders for Increasing Risk of War (1)(抜粋)

 

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