6月23日(仏現地時間)、ルイ・ヴィトンの2023春夏メンズコレクションがパリで発表された。客席のフロントロウには、いばらの冠をかぶったケンドリック・ラマーが座り、昨年11月に他界した同ブランドのメンズ・アーティスティックディレクター、ヴァージル・アブローにトリビュートを捧げるパフォーマンスをした。
オーケストラをバックに、最新アルバム『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』の楽曲をメドレーで披露したケンドリック。「N95」をはじめ、「セイヴィアー」「リッチ・スピリット」「カウント・ミー・アウト」などに続き、最後は「Long live Virgil(ヴァージル万歳)」とマントラのように繰り返した。
自身が創業したメディア企業「PgLang」のパートナーであるデイヴ・フリーと、モデルのナオミ・キャンベルの間に座るケンドリックは、ルイ・ヴィトンによるスレートグレーのスーツに身を包んでいた。足もとは銀色のつま先が印象的なカウボーイブーツを合わせた。
ケンドリックのパフォーマンスをサウンドトラックにして迎えたフィナーレでは、モデルたちが巨大なレインボーバナーを手に持ち、ランウェイに登場。そして、ルイ・ヴィトンのメンズチーム全員がヴァージルの代わりに黄色のランウェイをゆっくりと歩き、ショーは幕を閉じた。