LIFESTYLE / TRAVEL

京都 or 日比谷? サービスアパートメントで憧れの街にロングステイ【新しい滞在のかたち vol.3】

旅先で宿泊するための施設から、日常の生活を便利に、より豊かにする存在へと、ホテルや旅館のあり方が大きく変わりつつある。別荘のサブスクの第一弾、ホテルのサブスクの第二弾に続き、第三弾は快適な長期滞在を可能にする、住・食・衣のサポートサービス付きのホテルを特集。働き方が柔軟になった今、思い切って憧れの街に暮らしてみよう。

身近になった憧れのホテル住まい。帝国ホテル サービスアパートメントに暮らす

銀座の夜景が楽しめる「ギンザビューコーナースイート」。

都心の一流ホテルに自分専用の部屋が持てると、静かなブームになっているのが、帝国ホテルのサービスアパートメントだ。目の前は日比谷公園、山手線をくぐれば銀座という超一等地。しかも数々のセレブリティや要人を受け入れてきた帝国ホテルに“住める”のだ。ショッピングやグルメの拠点としても、リモートワークの専用ルームとしても、東京という街を堪能するのに、これ以上に好条件のロケーションはないだろう。

タワー館20階のプール・サウナもフルに活用。

気軽に始められるレギュラーフロアから、セレブ気分が味わえるペントハウスフロアまで、4段階のフロアプランがあり、最短5泊から利用できる。レギュラーフロアの30泊プランは税込み396,000円から(2023年4月以降)と、、ホテルで長年受け継がれるサービスが受けられることを考えるとリーズナブルな料金設定に。面倒な契約手続きは不要で、5泊ならネット予約が可能だ。

ホテル暮らしに浸れるルームサービスやランドリーサービスのサブスクも用意されている。

レギュラーフロアは、プールやフィットネスを優待料金で、ハイフロア以上は無料で利用できるほか、本館1階のランデブーラウンジのコーヒー・紅茶の無料サービスもあり、日によって行われる夜のピアノ演奏を楽しみながら優雅なコーヒータイムを過ごすことができる。さすが国内外のVIPの心をつかんできたホテルらしく“欲しい”サービスが揃っている。

一般的なサービスアパートメントと異なり、部屋にキッチンはないが、フロア共用のコミュニティルームに電子レンジ、トースターや洗濯乾燥機などが設置されている。ルームサービスやランドリーサービスのサブスクも用意されていて、たとえばランドリーは1室あたり30泊37,500円~(2023年4月以降)と手ごろな料金設定だ。上手に活用して、自分時間をとことん楽しみたい。日常からほんの少し解放されて、プールやフィットネスでの体作りも、日比谷や銀座の街歩きも思いのまま、どこまでも快適なホテルライフを満喫できる。

帝国ホテル サービスアパートメント
東京都千代田区内幸町1-1-1
Tel./03-3539-8519
価格/5泊157,000円・30泊396,000円(レギュラーフロア/スタジオタイプ 約30㎡)~※2023年4月より
https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/special/serviced_apartments/


友人と、家族と、次はどの街のMIMARUに暮らす?

シアター付やドッグフレンドリールームもあるMIMARU SUITES 東京浅草。

下町情緒の残る人形町の商店街から歩いてすぐのMIMARU SUITES 東京日本橋。

ミマル(MIMARU)は、ファミリーやグループでの中長期滞在を提案する都市型アパートメントホテル。“世界中から訪れるゲストが家族や仲間とみんなで一緒に泊まる”というコンセプトから生まれた。ロケーションは、東京、京都、大阪の観光エリアに限定し、現在25施設を展開。2022年9月に日本橋、11月に池袋と心斎橋(north)、12月には浅草にオープン予定と、続々拠点を増やしている。

レストランや大浴場はないが、その分、客室の広さを確保。

ミマルの特徴は、キッチン、リビング・ダイニングスペースを備えた約40㎡以上からの広い客室。最大で10人が泊まれる部屋、二段ベッドやプライベートシアターを備えた部屋など、バラエティ豊かな客室が揃っている。

すべての部屋にキッチンと調理器具、ダイニングテーブルが用意されているので、体を気づかうヘルシーな自炊も、自慢の料理をふるまうホームパーティも思いのままだ。シャワールームしかないサービスアパートメントが多い中、湯船が置かれているのもポイントで、ゆったりと寛げる。

MIMARU SUITES京都四条1階の「みまる道具店」。

また、2021年からは、全室に2ベッドルームを採用した新シリーズ、ミマル スイート(MIMARU SUITES)も展開している。第1号のMIMARU SUITES京都四条では、 “泊まれる道具店”というコンセプトで1階ロビーに「みまる道具店」を併設。1912年創業の老舗道具店、川端滝三郎商店と実用性やデザインに優れた民芸品などを扱う倉日用商店という、“目利き”が選んだ優れものの生活道具が並び、宿泊者は茶道具や土鍋など、100点以上の道具を無償でレンタルできる。

畳のコーナーを備えた贅沢な和洋室のデラックス3ベッドルームスイートから、和家具や民芸品の置かれたプレミアム2ベッドルームスイートまで、多彩な設えの客室を備え、まるで自分の家にいるかのような“京都暮らし”を体験できるのだ。

MIMARU SUITES 京都四条
京都市下京区烏丸通松原上る東側因幡堂町717-1
Tel./075-366-2490
料金/1室1泊54,600円~ ※2023年3月現在
https://mimaruhotels.com/jp/hotel/suites-kyoto-shijo/

Text: Yuka Kumano Editor: Saori Asaka