ソフトバンクG、マイノリティー起業家支援で新興企業14社に投資へ
Sarah McBride-
少数派の起業家に助言する「Emerge」プログラムの一環
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1億ドル規模の「オポチュニティー・グロース・ファンド」でも支援
ソフトバンクグループは、マイノリティー(少数派)の起業家が率いる新興企業14社に投資する。同社のビジョン・ファンドの責任者、ラジーブ・ミスラ氏が明らかにした。
マイノリティー起業家に助言を提供する「Emerge」プログラムの一環として投資を行い、ソフトバンクは向こう1年間で同プログラムを欧州にも拡大する。ミスラ氏が18日、同プログラムのオンラインイベントで説明した。
5月に黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官による暴行で死亡した事件に対する抗議行動の広がりを受け、シリコンバレーでも人種問題が注目されているが、ソフトバンクの同プログラムはそれ以前から進められていた。
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事情に詳しい関係者1人によれば、ソフトバンクは各新興企業に15万ドル(約1600万円)以上投資する。詳細の非公開を理由に匿名で語った。最終的な投資額は各企業がどの段階にあるかによって異なるという。これとは別に1億ドル規模の「オポチュニティー・グロース・ファンド」もマイノリティーの起業家を支援する。
Emergeとオポチュニティー・グロース・ファンドは、多くのマイノリティーにとって「なお高過ぎるハードルを低くする有意義で具体的なステップだ」とミスラ氏は語った。
原題:SoftBank Will Back 14 Tech Companies Run by Diverse Founders(抜粋)