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台湾経済に深刻な影響も、中国の貿易規制拡大なら-ゴールドマン

  • 貿易制限の適用範囲がテクノロジー製品に拡大なら影響増大の可能性
  • 中国は米下院議長訪台後、台湾からのかんきつ類などの輸入を停止

台湾と中国の緊張が中台貿易の広範囲で持続的な途絶につながった場合、台湾経済は深刻な打撃を受け、世界経済に多大な影響を及ぼす可能性がある。ゴールドマン・サックス・グループのエコノミストらがこうした見方を示した。

  クウォン・グフン氏ら同社エコノミストは10日のリポートで、中国による直近の貿易規制が台湾経済に及ぼす影響は域内総生産(GDP)の0.1%未満にとどまる見込みだと分析。ただ、それは貿易制限が広範なサプライチェーンの一部ではないテクノロジー以外の品目に限定される場合だと説明した。

  その上で、物品の輸送が停止するなど混乱が拡大した場合は、台湾の経済に「大きな打撃を与える」可能性があり、世界のテクノロジー分野のサプライチェーンに「極めて破壊的」な影響を及ぼし得るとエコノミストらは指摘した。

  中国は先週、ペロシ米下院議長の訪台後、台湾からのかんきつ類やタチウオ、冷凍アジの輸入を停止した。

中国、台湾への天然砂輸出停止-かんきつや魚類輸入も中断 (3)

原題:

Goldman Sees Blow to Taiwan Economy if China Trade Hit Persists(抜粋)

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