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ドル・円は下落、財務省など金融当局者会合の報道-140円台前半

更新日時

30日の東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=140円台前半に下落。ドルの先高観や日本株の堅調、中国の景気回復に対する懸念を受けたリスク回避のドル買いで、一時昨年11月以来の高値を更新した。ただ、財務省など金融当局の情報交換会合開催が報じられると、急速に値を下げた。

 
  • ドル・円は午後4時20分現在、前日比0.2%安140円21銭。一時140円93銭まで上昇後、下落に転じる

  三菱UFJ銀行グローバルマーケットリサーチの井野鉄兵チーフアナリストは、「中国の景気懸念に端を発したドル買いが強まっていた中で、3者会合のニュースに反応した」と説明。昨年のドル高・円安局面で円買い介入を実施した実績があることや、ドル・円相場が24年ぶりの円買い介入を行った昨年9月の水準に近づいていることなどが背景とした。

24年ぶり円買い介入、「過度な変動は見過ごせず」と鈴木財務相 (3)

  財務省、金融庁、日本銀行は30日、国際金融資本市場に関わる情報交換会合を午後5時半から開くと明らかにした。

ドル・円の推移
 
 

  みずほ銀行の鈴木健吾チーフマーケットストラテジストは東京時間午後のドル・円の上昇について、米利上げを織り込みドル先高観がある中で、ドル・円の上値を試す流れになったと指摘。加えて、株高もドル・円の持ち直しの背景だと話した。 

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