日本株は4日ぶり反落、米CPI受け米金利低下-東証1部の8割下落
伊藤小巻、間一生
更新日時
東京株式相場は4営業日ぶりに反落。8月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り、米長期金利が低下したのを背景に、銀行などの金融株が売られた。前日の相場で主要の株価指数が年初来高値を更新したことや米株安となったことも上値追いを慎重にさせた。非鉄金属や化学などの素材株や自動車、陸運なども売られ、幅広い業種が値下がりした。東証1部の値下がり銘柄数は全体の約82%を占めた。
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市場関係者の見方
SMBC信託銀行の山口真弘シニアマーケットアナリスト
- 米CPIの結果も含めて、物価上昇が一時的という米金融当局の見解が確認され始めている状況下で、過度な景気回復の減速が短期的に意識された。株価上昇が続いたことによるスピード調整の面も大きい
- ただ、ここまで株高を支えてきた次期政権の経済対策への期待と新型コロナウイルスの感染者数の減少というファンダメンタル面は変わっていないため、出遅れていた日本株の高値圏での底堅い値動きは今後も続くだろう
東証33業種
下落率上位 | 不動産、証券・商品先物、金属製品、繊維製品、非鉄金属、鉄鋼 |
上昇業種 | 海運 |
背景
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