トム・クルーズの時計履歴書を振り返る!──ロレックス、カルティエ、パネライほか

映画『トップガン マーヴェリック』が大ヒット中のトム・クルーズ。これまで、どんな腕時計を身につけてきたのだろうか?
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トム・クルーズなら、ありとあらゆる高級時計を愛用していて当然と思われるかもしれない。だが意外にも、長いキャリアのなかで彼のウォッチコレクションが注目を浴びることはほとんどなかった。トムが今年5月に行われたカンヌ国際映画祭で身につけていた最新のタイムピースと、これまで好んで着用してきた腕時計を振り返る。

ブライトリング「スーパー クロノマット」

映画『ミッション・インポッシブル』の記念すべき第1弾が大ヒットを記録した90年代後半、トムはブライトリングクロノマット」を愛用していた。『トップガン』で異端児を意味する“マーヴェリック”を演じていた彼には、ややおとなしいデザインのカルティエ「タンク」より、「クロノマット」のような大振りなタイムピースがよく似合った。懐かしいビッグサイズの腕時計は、シリコンバレーが生んだスマートウォッチがいかに技術に頼りすぎているか、ということに気づかせてくれる存在だ。

ロレックス「デイトジャスト」

過去10年間の時計遍歴を振り返る限り、トムが日常使いしている腕時計はおそらくロレックス「デイトジャスト」だ。スティールケースを用いたロレックスのエントリーモデルだが、合わせる服によっては良くも悪くも雰囲気が変わってしまうのが難点。下手をすると冴えないビジネスパーソンのように見えてしまうのでご注意を。

パネライ

トムは、イタリア・フィレンツェで創業したウォッチメゾン、パネライの大ぶりなケースがお気に入りのようだ。過激なアクションシーンを自らこなすトムのたくましい腕なら、パネライ「ルミノール」のような巨大な腕時計でもさまになる。映画『トロピック・サンダー』の劇中のほか、人気トークショー『オプラ・ウィンフリー・ショー』の最終回にサプライズ出演したときなど、トムが身につけているところが何度も目撃されている。

カルティエ「カリブル ドゥ カルティエ」

2000年代に発売されたカルティエ「カリブル ドゥ カルティエ」を、今も愛用し続けるトム。この強靭なスティール製スポーツウォッチは、既に生産が終了している。もしかしたらトムは同モデル復活のため、密かに活動をしているのかもしれない。カルティエ・ウォッチの市場価格が高騰しているため、再度注目が集まりそうな予感だ。

ヴァシュロン・コンスタンタン

今年5月に開催されたカンヌ国際映画祭での舞台挨拶で、トムが着用していたのは約13万4000ドル(約1700万円)のヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ パーペチュアルカレンダー」だった。41.5mm径のホワイトゴールド製ケース、厚さはわずか8.10mmのウルトラシンモデルは、メゾンの技術とクラフツマンシップを投影したスイスメイドのハイウォッチだ。オールブラックでまとめたパンツ&コットンニットというトムのエフォートレスなスタイルに、ブルーの文字盤がひときわ輝いていた。

ブレスレット一体型が主流となり、パテック フィリップの「ノーチラス」やオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」が、オークションハウスのクリスティーズとフィリップスのカタログを独占している状態だ。しかし、ヴァシュロン・コンスタンタンの「オーヴァーシーズ」シリーズの登場で形勢は変わりつつある。トムが着用したこのモデルも、いずれ入手困難アイテムになるかもしれない。

トム・クルーズが映画内で着用した時計

映画『レインマン』で着用したソリッドゴールドのロレックス「デイデイト」を除くと、映画の中でのトムの腕時計は、プライベート同様、そこまで高価なものはない。

『バニラ・スカイ』ではIWCのスモールケースのパイロットウォッチ「マークXV」、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』ではチューダー「 ヘリテージ クロノ」、『トロピック・サンダー』ではお気に入りの「ルミノール・マリーナ」を着用した。

From: BRITISH GQ Adapted by Etsuko Yoshikawa


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