8月5日、ファッションデザイナーの三宅一生氏ががんのため死去した。享年84歳。三宅氏は、1938年広島県広島市生まれ。高校を卒業後、多摩美術大学でグラフィックデザインを専攻。その後、ファッションを学ぶためにパリへ渡り、ギ ラロッシュ(GUY LAROCHE)やジバンシィ(GIVENCHY)で経験を積む。
1970年に三宅デザイン事務所を設立し、1971年にイッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)としてニューヨークにて初のコレクションを発表した。1973年より、発表の場をパリへ。
以降、「一枚の布」の考え方のもと、産地や企業との協働により一本の糸から研究開発を行い、独自の素材や技術によるものづくりを行ってきた。つねに革新の仕事を追求し、2007年社内にReality Lab.を立ち上げ、21世紀の課題に応えたいと衣服デザインの可能性を探り続けてきた。2016年国立新美術館にて「MIYAKE ISSEY 展 三宅一生の仕事」開催。2010年文化勲章、2016年仏レジオンドヌール勲章コマンドール位を受章。
Text: Mayumi Numao