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サマーズ氏、「ソフトランディングの可能性」数カ月前より高まった

  • 「危機を脱したとの判断は誤りとの考え変わらず」-サマーズ氏
  • インフレ指標は2、3年前と比べると「想像を絶するほど高い」

サマーズ元米財務長官は米経済のソフトランディング(軟着陸)が実現する可能性はますます高くなっているようだと指摘。ただ、インフレ指標は高過ぎる水準にとどまっているとの考えを示した。

  サマーズ氏は5日に放映されたCNNとのインタビューで、「励まされる統計だとは思うが、危機を脱したと判断するのは誤りだろうとの考えに変わりはない」と発言。インフレ指標は2、3年前と比べると「想像を絶するほど高い」ままで、米金融当局の目標に戻すのは「やはり相当難しいことが明らかになるかもしれない」と述べた。

  米国では消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化しつつある中、1月の雇用者数は51万7000人増と予想を大きく上回る伸びを示し、失業率は3.4%と1969年以来の低水準となった。

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  サマーズ氏は「数カ月前よりもソフトランディングを達成する可能性は高まったようだ」と話した。同氏はハーバード大学の教授でブルームバーグテレビジョンの寄稿者でもある。

原題:Summers Sees US Soft Landing More Possible Than Few Months Ago(抜粋)

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