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TOPIX2年ぶりの7日続落、円高を嫌気-電機など輸出関連が安い

更新日時

12日の東京株式市場で東証株価指数(TOPIX)は続落。7営業日連続で下落したのは2021年10月7日(9営業日続落)以来。日経平均株価は反落し、終値は6月8日以来およそ1カ月ぶりに節目の3万2000円を下回った。外国為替市場でドル・円相場が一時1ドル=139円台へ円高方向に振れ、嫌気した売りが広がった。

  • TOPIXの終値は前日比14.92ポイント(0.7%)安の2221.48
  • 日経平均株価は259円64銭(0.8%)安の3万1943円93銭

  電機や機械、精密機器といった輸出関連が値を下げ、化学など素材株にも売りが出た。商社や保険株の下げが目立ち、サービスや不動産といった内需株も軟調だった。

TOPIXの推移
 
 

市場関係者の見方

三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジスト

  • 1ドル=140円を割れる為替の円高が日本株の逆風になっている
    • ドル・円は135円近くまで水準を修正する余地はある
    • 日本株は米株のプラス材料を円高が打ち消すような動き方になりそうだ
  • 半面、日本株を買いたい投資家は多く、円高で株急落というのは考えづらい
  • 短期では、日経平均が3万2000円から3万3000円を中心とした激しい動きになる可能性がある

三菱UFJ国際投信の石金淳チーフファンドマネジャー

  • 短期間な上昇に伴う相場の過熱感と海外景気の陰りが重なり、日経平均の調整は2000円ほどに拡大している
  • 中国に加えて米国も製造業の景況感が低迷しているため、海外景気の影響が大きい日本株の重しになっている
  • 円高が進行し6月中旬から進んだ円安分を打ち消した形となった背景には、米国で景気減速懸念により金利が低下したことがある

東証33業種

下落率上位卸売、医薬品、電機、機械
上昇率上位鉱業、銀行、水産・農林、小売

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