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Apple Watch Series 8は何がすごい? (Saori Masuda)

Apple Watchの進化が止まらない。新しいシリーズが発表されるたびに、今回のApple Watchはすごい!と思うのですが、明日発売されるApple Watch Series 8は驚愕の一言。Series 8に追加される皮膚温センサーや衝突事故検出機能とは? その便利さの理由と実際の使い方をお伝えします。

“モヤモヤ“を数値で把握し、自己分析のデータとして活用できるように

さらに美しくなったディスプレイの下に追加された皮膚温センサー

Apple Watch Series 8に追加されたのは、2つの皮膚温センサー。ディスプレイの下と手首側に設置されたセンサーが夜間、寝ている間に約5秒ごとに手首の皮膚温を計測、これで体温の変化が記録される。

このセンサーが可能にするのは、自分の手首の皮膚温を睡眠や運動などのヘルスアプリと一緒に管理し、例えば、時差ボケや睡眠不足、または二日酔いなどにおける症状の体温の変化を知ることができるようになる。体の状態を数値で把握し、不調の理由を分析できるようになるので、意味もなくモヤモヤしたときなどに、悩むことが少なくなるのではないかと個人的に思う。

排卵日の推測を可能にするメカニズム。

月経周期を記録する周期記録アプリ。Series 8は皮膚温も追加される

皮膚温センサーのもう一つの凄さは、排卵日の推測ができるようになること。そのメカニズムは、通常、排卵日のあとに体温が上昇しピークを計測することから、この周期性をAIが最適化し、排卵日の3〜5日後に通知が届くというもの。一定期間Apple Watch Series 8を身につけると、デバイスが個人の周期的なパターンを記録するため、深刻な病気などを未然に防ぐこともできるようになる。また、家族計画などをより建設的に立てることも可能に。サラリと書きましたが、これは、かなり革新的なことなのでは?

事後衝突検出や緊急サービス機能は、保険に入るような感覚で。

新しく追加された文字盤、ルナー

2つ目の技術的革新は、衝突事故検出が可能になったこと。2つのモーションセンサー(3軸ジャイロスコープと高重力加速度センサー)が追加されたことで、強い衝撃と事故の瞬間を正確に探知することができるようになった。なおかつ、自動的に緊急サービスに接続し、位置情報を共有することで必要な助けを得ることができる。気を失っていなかったとしても、事故後は気が動転し、なかなか行動ができないことが多いので、保険のような機能だと思って使うのもあり。この機能は車に乗っているときのみ起動するようになっている。

国際ローミング機能追加とバッテリー寿命。

低電力モードを自ら設定可能に

3つ目の革新は、Apple Watch Series 8に国際ローミング機能が搭載されていること。これにより海外でも携帯電話ネットワークへの接続が可能に。そんなに長い時間でなければ、海外でもiPhone を置いて、Apple Watchだけで行動できるようになる。

そして、バッテリー寿命。Series 4以降であれば、watchOS 9にアップデートするだけで低電力モードが自分で設定できるようになった。常時表示や心拍数モニターなどがオフになるが、すべての検出とアクティビティーのトラッキングは維持される。充電器がないときに活用すると、バッテリーの寿命がより長くなり、かつユーザー体験への影響はほぼない。

今回発売されるApple Watch SEには、衝突事故検出にも対応している。Series 8と同じチップを持っているので、以前のApple Watch SEより20%高速化される。

衝突事故検知などの危険信号は発動しないにこしたことはありませんが、何よりも毎日、ストレスなく自分の健康や心と向き合い、穏やかに過ごす手助けをしてくれるデバイスとしておすすめです。

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