セイコー「キングセイコー」SDKA005 & SDKA007は、薄型自動巻きで装着感をアップ! ──GQ新着ウォッチ

セイコーは、「キングセイコー」から、薄型自動巻きのCal.6L35を搭載した初のレギュラーモデル「SDKA005」と「SDKA007」を発表した。価格は41万8000円。
セイコー「キングセイコー」SDKA005 & SDKA007は、薄型自動巻きで装着感をアップ! ──GQ新着ウォッチ

キングセイコーの新作は、オリジナルに瓜ふたつ

セイコーは、「キングセイコー」コレクションの新作「SDKA005」と「SDKA007」の2本を発表した。

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今作は2代目キングセイコーとして人気を誇る、通称“KSK”のデザインを引き継いだモデルだ。KSKは1965年に発表されたモデルで、「無駄のないダイヤルレイアウト」「エッジを際立たせたシャープなケーススタイリング」「ボックス形状のガラス」といったキングセイコーのスタイルを確立した存在である。

そんなKSKをモチーフとした新作は、まさにオリジナルに瓜ふたつだ。ダイヤモンドカットによって3面カットを施した時分針や“ライターカット”を施した12時位置のインデックス、多面で構成されるラグやケースなどの意匠は見事に受け継がれている。

逆にオリジナルとの相違点として挙げられるのが、ムーブメントだ。KSKでは手巻きムーブメントを使用していたが、今作では薄型自動巻きのCal.6L35を搭載。ムーブメント厚わずか3.69mmという同ムーブメントの採用に加え、ケース構造と風防の形状を詰めたことで、ケース厚は10.7mmにまで抑えられている。この数字はオリジナルモデル比で0.2mm薄いだけでなく、同じくCal.6L35を載せた2021年発表の「復刻デザイン」と比べても0.7mmも薄い。

21年発表モデルは販売本数の3000本が瞬く間に売れた人気モデルだったため、より設計が煮詰められたレギュラーモデルの登場は多くの愛好家にとって朗報だと言えるだろう。

今作の登場によって、上は41万8000円〜下は22万円、計13本とラインナップに一層の厚みを得たキングセイコー。小径ケースの実用時計を望んでいる時計愛好家にとって、このニュースは福音となるはずだ。

SEIKO

キングセイコー SDLA005
SSケース&ブレスレット、自動巻き、38.6mm径、41万8000円。

キングセイコー SDLA007
SSケース&ブレスレット、自動巻き、38.6mm径、41万8000円。

セイコーウオッチお客様相談室
TEL:0120-061-012
https://www.seikowatches.com

文・細田雄人
編集・神谷 晃(GQ)