コンテンツにスキップする

ダイヤモンド・ビッグに特別清算開始、地球の歩き方は別会社で継続

東京商工リサーチによると、旅行ガイドブック「地球の歩き方」を発行していたダイヤモンド・ビッグ(東京都渋谷区)が19日に東京地裁から特別清算開始決定を受けた。同シリーズの出版は学研グループの地球の歩き方(同品川区)が承継し、継続している。

  同社はダイヤモンドから一部事業の分割を受けて1969年に設立。「地球の歩き方」シリーズの編集・出版業務を中心に展開し、ピーク時の1996年9月期には売上高約128億円をあげていた。

  しかし、以降は紙媒体の需要低迷や出版市況の低迷が進む中で売り上げ減少が続いた上、新型コロナウイルスの流行で海外旅行関連の事業環境が大きく変動した。

 こうした中で21年1月、「地球の歩き方」シリーズの編集・出版を学研ホールディングス傘下のグループ会社に事業譲渡した。21年3月期には赤字を計上し債務超過に転落、23年3月31日に株主総会の決議で解散し、今回の措置となった。負債総額は10億4977万円(22年3月期決算べース)だが、今後変動する可能性がある。

 

 

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE