シティ、商品取引部門を改革へ-仏エネルギー大手から幹部採用
Jennifer Surane-
商品取引部門のグローバル新規事業責任者にムールーベン氏起用
-
商品事業の変更の一部は、シティ改革の取り組みの一環
米銀シティグループは商品取引事業で、組織構造の改善を目指す方針を示した。
従業員宛ての内部文書によると、シティは商品取引部門のグローバル新規事業責任者にヨーベン・ムールーベン氏を起用した。同氏は商品部門のグローバル責任者ホセ・コゴルド氏の直属となる。ムールーベン氏は直近では、フランスのエネルギー大手エンジーで、アジア太平洋地域のクロス商品取引と世界液化天然ガス(LNG)取引の責任者を務めていた。
コゴルド氏は内部文書で、こうした商品事業の変更について、一部は同行による改革の取り組みの一環だと説明。シティは以前こうした取り組みについて、同行の制度を時代に合わせて最新化することにつながるほか、内部統制とリスク管理の枠組みの不備に関する通貨監督庁(OCC)と連邦準備制度理事会(FRB)の2つの同意命令を満たすことになると指摘していた。同行はこの取り組みが最終的に何年も要する可能性があるとの見方を示している。
コゴルド氏は内部文書で「シティの改革の一環として、商品事業が好調を維持できるように、組織構造の強化やイニシアチブの設立に着手した」と説明した。
原題:Citi to Rework Commodities Unit, Hires Moorooven From Engie (1)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
LEARN MORE