人気再燃中のショートボブ
今から夏にかけてイメチェンを考えている人におすすめなのが、すっきり涼やかな印象をつくるショートボブ。1920年代にアメリカの俳優、ルイーズ・ブルックスによって流行したこのスタイルだが、90年代には『パルプ・フィクション』(1994)のユマ・サーマン、『レオン』(1994)のナタリー・ポートマン、そして『アメリ』(2001)のオドレイ・トトゥによって、クールガールを象徴するヘアスタイルとなった。そして今、このボブの人気が再燃中だ。
「ショートボブほど時の試練に耐えたスタイルはありません」と話すのは、セレブ御用達ヘアスタイリストのルーク・ハーシェソン。「このワンレングスのカットは、丸みを帯びたフォルムや直線的なシルエットにもすることができるので、無限の可能性を秘めています。そのうえ、どんな人でも新鮮でモダンな印象を与えられるように調整できるのです」。ハーシェソン曰く、自分にぴったりのカットを見つける必要があるようだ。
ショートボブの主な特徴とは?
リアーナやカイア・ガーバー、ベラ・ハディッドにジョーダン・ダンまで、セレブたちはこぞってショートボブにしてきたが、その人気度は増すばかりで、最近ではヘイリー・ビーバー、ゼンデイヤ、リリー・アレンなども続いている。
2023年のトレンドの主な特徴は何かというと、「シャープなワンレングス、切りっぱなしのスタイル」と話すのは、ギリシャ王女のマリア=オリンピのカットを手がけたヘアスタイリストのジョージ・ノースウッド。「少し重みを持たせたクリーンなフォルムがキー」だという。とはいえ、少し質感を出したい場合は、スタイリング時に毛束をランダムにつくると良いと教えてくれた。
ショートボブをきれいに仕上げるコツは?
ボブのスタイリングには、かっちりとクリーンに完璧に仕上げる派と、より無造作にナチュラルに仕上げたい派にわけることができるだろう。ムースやスプレーを使ってボリュームを出すと良いと話すのはアンドリュー・フィッツモンズ。テクスチャースプレーを使ってくしゃっとさせれば、夏にぴったりのエフォートレスなルックが完成する。
ハーシェソンによると、短くグラフィカルに仕上げれば、よりはっきりとした印象ができあがる。しかし、長すぎてしまうと毛先がうまくまとまらないこともあるそうで、あごから肩の間くらいがちょうど良いそうだ。「自然な質感を引き立てるボブを選べば、スタイリングも最小限で済みます」とハーシェソン。迷ったときはスタイリストに相談してみよう。
どんな顔の形とも相性抜群
ショートボブの魅力は、長さや角度を変えることで、どんな顔の形にも合うように調整できること。ノースウッドは、「私は顔の形というよりも、ハードかソフトか、という観点から考えることが多いです。また、面長の人には短いボブがおすすめ。丸顔の人は、長めのボブを選ぶといいと思います」とアドバイスした。
以下、ボブヘアの参考にしたいセレブたちをチェックしてみて。
ルイーズ・ブルックス
リアーナ
ギリシャ王女マリア=オリンピア
マリー・クヮント
ダイアナ・ロス
バーブラ・ストライサンド
デビー・ハリー
オドレイ・トトゥ
ヴィクトリア・ベッカム
ヘイリー・ビーバー
ゼンデイヤ
ジョーダン・ダン
ナタリー・ポートマン
Text: Tish Weinstock Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.CO.UK
アレクサ・チャンのボブを手がけたヘアスタイリスト、ジョージ・ノースウッド。ロンドンにある彼のサロンではこの春、きっちりしすぎない無造作なボブスタイルが、セレブたちの間で人気になっているという。そのスタイルをチェック!