サンフランシスコ連銀総裁、年内「あと2回」の利上げが適切
Sam Kim-
今年の経済データは驚くほど強い内容との認識示す
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インフレ抑制には過少な対応の方が依然リスクは大きい
米サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は10日、米金融当局としてインフレを目標に戻すために、あと2回利上げを行う必要が生じる可能性が高いとの見解を示した。
同総裁はワシントンのブルッキングス研究所で、「インフレ率を持続可能な2%水準に沿った軌道へと確実に戻すため、年内あと2回の利上げが必要になる公算が大きい」と述べた。
デーリー総裁は、今年の経済データは驚くほど強い内容だとし、今後入手するデータ次第で自身の見通しを変更することにオープンだと強調した。
総裁はまた、インフレ抑制のためには過大な行動より過少な対応の方がリスクは依然大きいと指摘。両者の差は狭まりつつあるとの認識も示した。景気減速の兆候が見え始めており、需給バランスは改善しつつあるとも述べた。
米金融当局が引き続き懸念しているのはコアインフレだ。個人消費支出(PCE)総合価格指数は5月に、前年同月比で約2年ぶりの低い伸びとなったものの、コア価格指数は同4.6%上昇と基調的インフレの根強さが示唆された。
米PCE価格指数の伸び鈍化、実質消費は横ばい-景気失速を示唆 (2)
デーリー総裁は「インフレがわれわれにとって最大の課題だ」と語った。
原題:Fed’s Daly Says a ‘Couple More’ Rate Hikes Appropriate in 2023(抜粋)
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