1年先の米インフレ期待、21年4月以来の低水準-6月のNY連銀調査
Alexandre Tanzi米消費者の1年先のインフレ期待は6月に3カ月連続で低下し、ここ2年余りで最も低い水準になったことが、ニューヨーク連銀の調査で明らかになった。
NY連銀が10日発表した6月の消費者期待調査によると、1年先のインフレ期待(中央値)は前月から0.3ポイント下げて3.8%と、2021年4月以来の低水準。ピークは昨年6月の6.8%だった。
3年先と5年先のインフレ期待はいずれも3%に近い水準となった。3年先は先月と同程度の水準を維持。5年先は20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り上昇した。
今回の調査結果は米国の物価上昇が鈍化する中で公表された。12日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)では、ヘッドラインインフレ率の上昇率が3.1%に低下すると予想されている。ただ、基調的な物価上昇圧力の持続性が強いため、米連邦準備制度は先月利上げを休止したものの、7月末の会合で再び利上げに転じるとの見方が広がっている。
原題:Near-Term Inflation Outlook Improves for 3rd Month in Fed Survey(抜粋)
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