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リゾがグラミー賞で受賞スピーチ──「ビヨンセは“史上最高のアーティスト”」

第65回グラミー賞で、年間最優秀レコード賞を受賞したリゾ。受賞スピーチではアデルとの友情を覗かせ、彼女の音楽の真髄となったプリンスの死を振り返り、ビヨンセへの感謝の気持ちで締めくくった。

第65回グラミー賞で、年間最優秀レコード賞を受賞したリゾ。Photo: Frazer Harrison / Getty Images

グラミー賞の年間最優秀レコード賞を「アバウト・ダム・タイム」で獲得したリゾ。ステージに立った彼女はまず、授賞式でテーブルをともにしたアデルの名前を呼び、互いに応援しあえる友人と素晴らしい夜を過ごせていると語ったのち、この受賞が「とても予想外だった」と話しはじめた。

リゾは少し自身の心を落ちつかせたところで、この賞を歌手のプリンスに捧げると語った。

「まだポジティブな音楽がメインストリームではなかった時代に、私はキャリアをスタートさせました。でも私たちがプリンスを失ったとき、私は自分の人生をポジティブな音楽をつくることに捧げようと決めました。

誤解されていると感じたり、疎外感を覚えることはよくありましたが、私は自分の心に忠実であり続けました。なぜなら、私は世界をよりよい場所にしたかったから。そしてそれを叶えるためには、私がその変化になる必要があったのです」

自分の体を愛し、自分自身が心地よくあることを歌ったポップソングが、今たくさん出てきたこと称えたリゾは、「もしも暗闇の世界が広がっていたとしても、私たちは良い方向に歩んでいけるだけでなく、良い存在であり続けることができるはずです。私たちは本質的にそうだから」と続けた。

そして自分を支えてきたプロデューサーや家族、そして“私を支持してくれる男性たち”にも感謝の言葉を述べ、最後にビヨンセを「史上最高(GOATed = Greatest Of All Time)」のアーティストと呼び、深い敬意を評した。二人のシンガーが織りなしたその温かいやりとりに、多くの人が涙する瞬間となった。

Text: James Factora  Adaptation: Mina Oba
FROM: THEM.US