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【新型コロナ】台湾で接種急増、オハイオ州が接種者5人に1.1億円

更新日時
  • 1回目と2回目で別のワクチン接種すると副反応増える-研究報告
  • タイの新規感染過去最多、バンコクの2つの刑務所で急増

米疾病対策センター(CDC)の予防接種諮問委員会は12日、米ファイザーと独ビオンテックが共同で開発した新型コロナウイルスワクチンの12-15歳への緊急使用を支持した。これを受けてCDCのワレンスキー所長が正式に勧告すれば、この年齢層も新たに接種対象となる。

ファイザー製ワクチン、12ー15歳への使用を支持-米CDC諮問委

  医学誌ランセットに掲載された英オックスフォード大学の研究者の報告によると、1回目に英アストラゼネカ製ワクチン、4週間後の2回目に米ファイザー製を接種した場合、同じ種類のワクチンの接種と比べ、大半は軽度だったものの倦怠(けんたい)感や頭痛などの副反応が生じやすいことが分かった。ワクチンの順番を逆にしても同じだったという。

2回目接種で異なるコロナワクチンの利用、倦怠感など副反応増える

  欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は加盟国に対し、インドとの不要不急の往来を禁止するよう求めた。

  世界保健機関(WHO)には徹底的な検証が必要であり、世界的な疾病リスクの調査権限をもっと認められるべきだと、独立委員会が最新の報告書で指摘した。

  米オハイオ州のデワイン知事(共和党)はワクチン接種促進のため、今月26日までに接種を終えた住民から抽選で5人にそれぞれ100万ドル(約1億1000万円)を進呈すると述べた。同知事はまた、13日から12-15歳の接種を開始するとした上で、接種を終えた子供についても抽選で5人に州立大学へのフルスカラーシップを与えるとした。

  台湾では11、12両日の新規感染者が計23人となったことから、12日のワクチン接種者が1万1018人と急増した。台湾当局は昨年夏以来となる集会制限を導入したが、香港紙の蘋果日報が台湾の陳時中衛生福利部長(衛生相)を引用して報じたところでは、警戒レベルを引き上げる可能性は低下している。

台湾のコロナ警戒レベル、さらなる引き上げの可能性低下-蘋果日報

  タイの1日当たりの新規感染者数は4887人と、過去最多を更新した。そのうち2885人が首都バンコクの2つの刑務所で報告された。

  オーストラリア政府は国内でのワクチン生産拠点設立を目指し、米モデルナと協議を進めている。一方、韓国国内でのモデルナ製ワクチン製造が今月21日の米韓首脳会談前に発表される可能性があると、韓国紙の毎日経済新聞が伝えた。

  ブラジルでは英アストラゼネカ製ワクチンの成分の1つであるIFAが今週末までに底を突く可能性がある。ワクチンの現地製造で同社と提携している国立研究所が明らかにした。

  ジョンソン英首相は同国政府の新型コロナ禍への対応に関する本格的な正式調査が来年春から始まるだろうと述べた。ギリシャは残存する制限措置の大半を緩和する計画だ。

  バイデン米大統領は12日、同国で少なくとも1回のワクチン接種受けた成人の割合が来週までに約60%に達するだろうと述べた。この割合を7月4日までに70%に引き上げる目標についても達成に向けて順調に進んでいると話した。

  米ジョンズ・ホプキンズ大学とブルームバーグの集計データによると、世界の新型コロナ感染者数は1億6000万人を上回り、死者数は332万人を超えた。ブルームバーグのワクチントラッカーによれば、世界のワクチン接種は計13億6000万回を上回った。

原題:Pfizer OK for Teens, Taiwan Outbreak Spurs Shots: Virus UpdateEU Seeks Bans on India Travel; WHO Overhaul Urged: Virus Update、Biden Says Almost 60% of U.S. Adults Have Gotten One Shot(抜粋)

(台湾やオハイオ州などの情報を追加して更新します)
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