タグ・ホイヤー、ヴァシュロン・コンスタンタン、モンブランから選ぶ、注目の“パンダ顔”!──クロノグラフ極私的3選

「2023年の新作時計、おすすめのパンダ顔は?」の問いに、時計ジャーナリストの並木浩一が答えた。
タグ・ホイヤー、ヴァシュロン・コンスタンタン、モンブランから選ぶ、注目の“パンダ顔”!──クロノグラフ極私的3選

パンダ顔の破壊力は侮れない!

ヴァシュロン・コンスタンタンから登場したこともあり、今年もまた「パンダ」から目が離せない。一連の「オーヴァーシーズ」の中でもパンダ顔は突出して目立つ。

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白やシルバーの文字盤に黒のサブダイヤルを備えたクロノグラフは、なぜもこんなに破壊力があるのか。そもそもは1960年代のレーシング・クロノグラフの流行だけれども、近年人気が復活して、あっというまにトレンドになった。

モンブランが採用したダークグレーにブラックサブのセットアップは、現代的パンダの新機軸。黒文字盤に白サブの逆パンダ「リバース・パンダ」(フランス語圏では「パンダ・アンヴェルセ」)で、タグ・ホイヤー「カレラ」の39mmモデルは実にいい味わいだ。

VACHERON CONSTANTIN

オーヴァーシーズ・クロノグラフ

クロノグラフはあってもパンダは不在のコレクションに、意表をついて登場した話題作。ステイタスの高さに定評ある“旅の時計”に、スポーティで新しい魅力を添える。SSケース&ブレスレット(交換用のカーフスキンストラップ、ラバーストラップ付属)、自動巻き、42.5mm径、510万4000円〈VACHERON CONSTANTIN/ヴァシュロン・コンスタンタン TEL: 0120-63-1755〉

TAG HEUER

タグ・ホイヤー カレラ キャリバー クロノグラフ

1960年代のホイヤーの名機「2447 SN」をベースに新登場した、シルバーのスリーカウンターを備える逆パンダ文字盤。ドーム型サファイアクリスタル風防の“グラスボックス”スタイルだ。SSケース×レザーストラップ、自動巻き、39mm径、80万8500円〈LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL: 03-5635-7054〉

MONTBLANC

モンブラン 1858 オートマティック クロノグラフ ゼロ オキシジェン ザ・8000

8000m帯の岩と氷のカラーを再現する“グレーシャー”模様の文字盤は、絵画で使われるスフマート技法で絶妙なぼかしの効果を与えたもの。ケース内酸素ゼロのテクノロジーと並ぶ新機軸。SSケース&ブレスレット、自動巻き、42mm径。70万6200円〈MONTBLANC/モンブラン お客様サポートTEL: 0800-333-0102〉

文・並木浩一
編集・神谷 晃(GQ)