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米財務省短期証券の利回り低下、債務法案の米議会通過を楽観

  • 6月6日満期のTビル利回り、13bp低下し5.16%前後
  • バイデン政権と議会共和党指導部の合意でデフォルト懸念が後退

アジア時間30日午前の取引で、満期が近い米財務省短期証券(Tビル)の利回りが低下した。債務上限問題を巡る合意を受け、米国がデフォルト(債務不履行)に陥る懸念が後退した。

  ブルームバーグのデータによると、6月6日満期のTビル利回りは、13ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の5.16%前後。6月15日満期の利回りは27bp下がっている。アジア時間のTビル取引は通常、出来高が薄い。

   バイデン大統領とマッカーシー下院議長は29日、連邦政府の法定債務上限に関する原則合意を盛り込んだ法案の議会通過に自信を示した。29日はメモリアルデー(戦没者追悼記念日)のため米国の現物債市場は休場した。

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  債務上限の引き上げもしくは適用停止が講じられない場合、財務省は資金繰りを続けるための特別措置を6月5日までに使い切るとの見通しをイエレン財務長官が示したこともあり、一部のTビル利回りは先週、7%を上回った。

US Treasury's Bank Account is Almost Empty | US Treasury has run down cash to make payments
 
 

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原題:Treasury Bills Climb as Traders Back Congress to Pass Debt Deal(抜粋)

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