「ベルベルジン」のスタッフらが最近買った古着とは──「ヴィンテージ百景」番外編

原宿「ベルベルジン」グループのスタッフたちは最近、なにに注目しているのか?
高円寺の古着屋「スラット」探訪記──ベルベルジン・ディレクター、藤原裕「ヴィンテージ百景」
【はじめに】

ヴィンテージデニムから時計、ゴローズまで。原宿にある古着屋「ベルベルジン」のディレクター、藤原裕の周りには古くて新しいモノがころがっている。いまかれが注目しているヴィンテージウェアをはじめ、藤原裕の周囲で熱い“今”を発信する!

みなさま。あけましておめでとうございます! 本年もよろしくお願いします! 今回はベルベルジンのスタッフが買った古着を紹介します。ぼくの知らないところで一体全体なにを購入したのか──。あとで問い詰めたい気持ちをぐっとしまい、生暖かい眼差しで見守りたいと思います。

エディー・バウアーのシューティングダウンジャケット

70年代のものです。「エディー・バウアー」のキルティングジャケットは名作として古着マニアの間で知られていますが、こちらはブラックレザーの切り替えが入った非常に珍しいモデルです。両肩部分にはジャージ素材のアクションリブを備えているなど、あとからリメイクをした形跡もない、オリジナルのデザインとなっています。初見だったことと、あと「エディー・バウアー」自体が90年代を象徴するブランドで、ヴィンテージ市場でも人気があるので、原宿の古着屋「オフショア」で見つけて、即買いしました(蒔田康介、「ベルベルジン遊歩道」ディレクター兼バイヤー)。

黒地にゴールドの刺しゅうロゴをほどこしたタグは、60年代後期〜80年代のものによく付いている。

PROFILE

蒔田康介

『ベルベルジン遊歩道』ディレクター兼バイヤー。入社5年目。映画やバンドTなど、カルチャー色の濃い80〜90年代のレアTを大量に入荷しているので、ぜひチェックしてください! @berberjin_kosuke

エルメスのニットキャップ

2000年代のものだと思います。今冬はポンポンつきのニットキャップがトレンドで、自分も探していたところに、ちょうど原宿の「オフショア」で見つけたので購入しました。大きめのポンポンと、赤がベースでありながら茶系のニットとのマーブル仕様になっていて派手すぎない、上品な色味が気に入っています。また、素材はカシミヤ×シルクなので、シルクならではの光沢があり、単なるニットにはないエレガントな雰囲気も好きです(岡部義彦、『ベルベルジン遊歩道』スタッフ)。

PROFILE

岡部義彦

『ベルベルジン遊歩道』スタッフ。入社3年目。「大量に入荷中なので、この機会にぜひ! 個人的にはチャンピオンのリバースウィーブがおすすめです!」@yoshihiko_v93

映画『ロード・オブ・ドッグタウン』のTシャツ

自分がスケボーをやっていることもあり、ストリートの匂いがする映画や音楽が好きで、この手のTシャツを集めています。2005年公開の映画ですが、Tシャツのタグからもその頃に作られたものかと思われます。大好きな映画だったことはもちろん、黒地に、不良っぽいモノクロプリントが好みだったので購入しました。サイズはMで少しタイトだったのですが、購入後に自分で伸ばして今はほどよくゆったりとしたサイズ感になりました。映画に出てくる「Z-BOYS」のように、ディッキーズのチノと合わせることが多いです。(青木優夢、『&ベルベルジン』店長)

PROFILE

青木優夢

『&ベルベルジン』店長。入社4年目。主にポップアップ企画などの際にゲリラ的に開けていた同店が、今年から正式にレギュラー店舗としてオープン。「レアなヴィンテージからトレンド感満載のレギュラーまで揃っているのでチェックしてください!」@yumuaoki

LEVI’S 506XX

シンチバックの形状などから、47年モデルの1stであることがわかります。サイズは44表記ですが、少し縮んでいて実寸は42程度です。以前はもう少しダメージが入っていて、サイズも少し小さい506XXを所有していたのですが、それを売って、こちらを購入しました。Tバックではないですが、やはり色が濃くてビッグサイズともなるとなかなか出会えないことは、仕事柄身に染みてわかっているので、少し高額でしたが思い切りました。次は真っ紺のセカンドを狙っています。(野原由太郎、『ベルベルジン』副店長)

赤いリーバイスのピンズは、70年代のもの。「上司の藤原(裕)さんからいただいたものです。Gジャンと年代は合っていませんが、大事なものなのでつけています」

PROFILE

野原由太郎

『ベルベルジン』副店長。入社8年目。「初売りも大盛況でしたが、人気アイテムはまだまだ残っていますので、ぜひ遊びにきてください。貴重なお宝もありますよ!」。@yutaro19871110

「レイセンス」ハイパーリカバリーゼリー

PROFILE

藤原裕(ふじはら・ゆたか)

ベルベルジン・ディレクター

原宿のヴィンテージショップ「ベルベルジン」顔役。ヴィンテージデニムマイスターとしても認知されている一方、多くのブランドでデニムをプロデュースするなど、現在のデニム人気を担っている。2022年も順調にアルコール・チャージ完了! でも、たまには肝臓も撫でてあげないとね〜、と最近は「レイセンス」のハイパーリカバリーゼリーを愛用中。オルニチンパワーのせいか、いつもよりも吸い込みがいいんですよ。

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文・オオサワ系 写真・岩田桂視(GQ)