BEAUTY / WELLNESS

欲しいのは、むくみ知らずの引き締まったひざ下。ひざ下美容のための3つの真実。

ランウェイにミニ丈ボトムがカムバックした今シーズン。でも、久しぶりに人目に触れるそのひざ下は大胆な脚見せを華麗にこなす備えができている? ほどよく引き締まり、まっすぐ伸びた美脚を手にするためのエクササイズとケア方法をプロに聞いた。

今季こそミニをはきたい! 運動不足なひざ下の危険な状態とは?

この春夏、ランウェイでは、ミニスカートやショートパンツなどの脚見せスタイルが話題に。フレッシュなパワー漂う装いを取り入れたい一方で、ふと気になるのは長らく隠れていた脚の状態。「運動不足の傾向があるコロナ下の生活でひざ関節や股関節のバランスが崩れ、むくみがちに。あまり使わないために足がつりやすくなっているほか、ぽちゃっとたるんで見えることも」と教えてくれたのは、ピラティスインストラクターの千葉絵美さん。また尹生花先生は、東洋医学の観点から「あまり動かないことでめぐりが低下。時世による精神的ストレスも下半身のむくみにつながりやすく、“気”が滞っている状態」と話す。美しいミニ丈の着こなしを気負いなくこなすひざ下のためには、これらのケアが急務かも。

Check1. ふくらはぎは鍛えずに、引き締まったひざ下をつくるには?

「それぞれの筋肉を適切にエクササイズすることはもちろん、立つときに身長が2cmほど伸びる心持ちで上下に引っ張られる感覚を意識するだけでも、脚の見え方は変化しますよ」と千葉さんがアドバイス。Photo: GoRunway.com

腓腹筋やヒラメ筋ばかり鍛えていると、かえって不格好な印象になりがち。「ふくらはぎの筋肉は表層部にあるので脚のシェイプに響きやすく、O脚と合わさると脚が曲がって見える原因にも。実は反対側にあるすねの筋肉を増やしたほうが、バランスを取りやすいんです」(千葉さん)

Check2. 怠惰なひざ下が、実は“腎”にも悪影響?

「ひざ下は体の水はけを司る“腎”と関係が強く、ここが弱ると冷えやむくみといった症状が起きやすい」と、尹先生は警鐘を鳴らす。「特に昨今は、運動が不足しがちなことに加え、不安や恐怖といったマイナスの感情が起こりやすい社会状況。これらが肉体的にも精神的にも“腎”へのストレスとなり、下半身がすっきりしない原因のひとつに」

Check3. 現代人に増加中、“ひざ曲がりウォーク”になってない?

体幹が弱い日本人はヒール靴を履く場合を筆頭に、歩き姿がもたついて見えやすい。「ひざを伸ばしきって歩くことが大事なのですが、それができていない人がとても多いんです。ポイントとなるのは、大腿四頭筋。ここをしなやかに保つことで、どんな靴を履いていてもミニ丈が映える美しい立ち方と歩き方を実践しやすくなります」(千葉さん)

一歩一歩、歩くたびに、後ろの膝ののびを実感しながらウォーキングを。

話を聞いたのは……
千葉絵美さん
ピラティストレーナー。「studioemi」代表。手ぬぐいを使った「手ぬトレ」を考案し、書籍や自身のYouTubeチャンネルなどで日常生活に取り入れやすいエクササイズを発信。均整のとれたボディを生かし、モデルとしても活躍している。

尹生花先生
中医学博士。ホリスティックビューティーの具現化として、東洋医学による臓活を考案。女優やモデルなど多くの人の駆け込み寺的存在に。BHYアカデミーにて「臓活指導士/臓活インストラクター」の育成にも力を注ぐ。

Illustrations: Jeffrey Fulvimari Text: Misaki Yamashita Editor: Yu Soga

※『VOGUE JAPAN』2022年7月号「準備OK? 今こそ叶えたいひざ下ビューティー」転載記事。