ディズニー決算、予想上回る-「ディズニー+」で38%値上げへ
Chris Palmeri、Thomas Buckley-
4-6月ディズニープラス加入者は1440万人増、市場予想980万人増
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CFO、24年度のディズニープラス加入者数目標を下方修正
米ウォルト・ディズニーは動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の料金を38%引き上げる。赤字となっているオンライン事業の売上高底上げを目指す。同社が発表した4-6月(第3四半期)決算は、売上高と一部項目を除く1株当たり利益、加入者数の伸びのいずれも予想を上回った。
10日の発表文によると、ディズニーは12月8日にディズニープラスの広告付きプランを導入するとともに、広告なしプランの料金を月額約11ドル(約1460円)に引き上げる。「Hulu(フールー)」と「ESPN+」を含む一部のプランも値上げする。
4-6月のディズニープラス加入者数は1440万人の純増で、アナリスト予想(980万人の純増)を上回った。ネットフリックスの低迷とは対照的だ。
ディズニーの株価は引け後の時間外で一時7.1%上昇した。
ただ、2024年度の加入者数を最大2億6000万人にするという、2年前に設定した野心的な目標を達成できるかについて、アナリストの間では懐疑的な見方が多かった。クリスティン・マッカーシー最高財務責任者(CFO)は同日の投資家との電話会見で、24年度末までにディズニープラスの「中核」の加入者を1億3500万-1億6500万人、インドの「ディズニープラスホットスター」で最大8000万人を現時点で見込んでいると説明した。これを合わせると最大で2万4500万人。
4-6月期はテーマパーク事業の堅調な業績などが奏功し、売上高と利益がアナリスト予想を上回った。売上高は26%増の215億ドルで、市場予想の210億ドルを上回った。パークの収入急増が寄与した。一部項目を除いた1株利益は1.09ドルで、これも市場予想の96セントを超えた。
4-6月のディズニープラス加入者数は全体で1億5210万人。ESPNプラスは2280万人、フールーは生放送のテレビを含めて4620万人。一方、ネットフリックスは直近の四半期末時点で2億2070万人。
原題:Disney Tops Profit Views, Raises Ad-Free Streaming Price 38% (2)(抜粋)