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【欧州市況】株が5日ぶりの下げ、米国は休場-イタリア債下落

3日の欧州株は反落、5日ぶりの下げとなった。欧州中央銀行(ECB)の「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」を巡り、政策委員会メンバーの意見の不一致が表面化する可能性があると報じられたことから、投資家の間に懸念が広がった。

  ストックス欧州600指数は0.8%安。週間ベースでは2%上昇した。景気の変動に敏感な銀行や自動車、生活必需品などの業種が1%超下げた。米国市場はこの日、独立記念日の振替休日で休場だった。

European equity rally hits a bump amid European policy concerns

  欧州債はイタリア債が下落、ユーロ圏他国債を下回るパフォーマンスだった。ECB政策委員会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁が、ユーロ圏経済が新型コロナの危機から回復する中でPEPPを全額利用することはないかもしれないとの見方を示し、ECBのシュナーベル理事が今週示した見解を繰り返したことが材料となった。

  ドイツ債とイタリア債のイールドスプレッドは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して169bp。

  ドイツ債の利回り曲線は若干のブルスティープ化。株安が影響した。英国債はほぼ変わらず。

  ドイツ10年債利回りは1bp下げてマイナス0.43%。フランス10年債利回りは変わらずのマイナス0.11%。イタリア10年債は5bp上昇して1.26%。

原題:Italy Bonds Fall, Underperform Peers: End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

European Stocks Drop First Day in Five on ECB Policy Spat Woes(抜粋)

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