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中国人民銀を率いているのは潘功勝氏、イエレン氏の訪中で明白に

  • イエレン米財務長官、潘氏を「総裁代理」と表現
  • 潘氏が総裁と共産党委員会書記を兼任すれば2018年以来

イエレン米財務長官による4日間の訪中で、中国人民銀行(中央銀行)の新共産党委員会書記に任命された潘功勝氏が、実質的に人民銀を率いていることが明白になった。

中国、人民銀共産党委員会書記に潘功勝副総裁を任命

  イエレン氏は7日、人民銀の易綱・現総裁と面会。米当局者は「非公式な」対話だったと説明した。

  9日午前の段階になると、米財務省は潘氏について単に人民銀の「トップ」と表現。同氏が総裁と共産党委員会書記を同時に兼任するとの観測が高まった。実際にそうなれば2018年以来。

中国人民銀の新共産党委員会書記に任命された潘功勝氏
Source: Bloomberg

  イエレン長官は訪中の締めくくりに行った会見で、潘氏の立場について明確にするよう質問を受けて「総裁代理」と表現。決定や発表については中国側次第だとし、自身は「現時点で人民銀のトップである総裁代理と会談し、非常に良い議論を行った」と述べた。中国は「総裁代理」という表現は使っていない。

  人民銀では、外国からの来賓を迎えるのは通常、総裁の仕事で、潘氏が総裁に就くとの観測をさらに高めている。

原題:Yellen’s China Trip Leaves Little Doubt Pan’s in Charge of PBOC(抜粋)

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