タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)が打ち出す、ジェンダーフルイドな新規軸【2023-24年秋冬 東京コレ速報】

楽天ファッションウィーク東京5日目にあたる3月17日、タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)が2023-24年秋冬コレクション「THE TWO OF US」を発表した。

楽天ファッションウィーク東京5日目にあたる17日、楽天による支援プロジェクト「バイアール(by R)」のサポートの下、タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)が2023-24年秋冬コレクション「THE TWO OF US」が発表された。

パンデミックの真っ只中、東京でランウェイを開催した2022年春夏以来3シーズンぶりとなるショーの会場には、明治末期の帝冠様式を色濃く反映した名建築として、重要文化財にも指定されている表慶館が選ばれた。

重厚な石造りの内装に、蝋燭のような柔らかな光が灯るランウェイ。管弦楽のミニマルな構成がノスタルジーを掻き立てる小瀬村晶によるオリジナルの楽曲に合わせ、ショーの幕を切ったのは、ホワイトのテーラリングジャケットを主役にしたルック。中に合わせたブラックベルベットのウェストコート同様、フロントをホックで留めるアシンメトリーなシルエットが耽美的な印象だ。

コレクションのインスピレーション源となったのは、宮下自身が敬愛するある女性だという。例えばファーストルックで登場したマキシレングスのスカートに始まり、エクリュのロングドレスやオフショルダーのジャケットなど、これまでのタカヒロミヤシタザソロイスト.に比べジェンダーフルイッドなルックが多いのもその影響だろう。

直近数シーズン、鮮やかな色やスポーティな素材を多用していたが、今シーズンはエレガントさを全面に打ち出した。カラーストーリーはブラックとホワイトを主軸に、ブラウン、パープル、バーガンディ、ネイビーの差し色が色気を添える。端正なテーラリングを中心に、レザーやラムファー、サテンやベルベットがラグジュアリーな素材感を強調した。

冨永章胤もモデルとして登場

Photos courtesy of TAKAHIROMIYASHITATheSoloist. Text: Shunsuke Okabe