ECBのタカ派サプライズ、オプション市場が想定-24年終盤焦点
Stephen Spratt
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オプショントレーダーはECB利上げの可能性に注目
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2024年終盤の金利上昇を見込む取引が活発に
欧州中央銀行(ECB)からのタカ派サプライズをオプショントレーダーが想定し始めた。欧州銀行間取引金利(EURIBOR)オプション市場で2024年終盤の利上げを見込む取引が増えている。
ユーロドルオプション市場では先週、ジャクソンホール会合(カンザスシティー連銀主催の年次シンポジウム)での米金融当局のタカ派サプライズを見込む取引が積み上がった。欧州の取引は、その規模や戦略がこれと極めてよく似ており、ECBの次の動きは利上げだとトレーダーは確信を強めている様子だ。
ジャクソンホールのタカ派サプライズへの賭け膨らむ-オプション市場
EURIBOR先物は現在、24年末までに3カ月物金利がマイナス0.1%程度まで上昇することを示唆している。しかしオプション市場のポジションは、プラス0.5%への上昇を見込む。11日のフィックス値はマイナス0.533%。7日には昨年12月以来の高水準を付けていた。
これらのポジションは、金利低下で利益が出るコールオプションの売りと上昇で利益が出るプットオプションの買いを組み合わせるリスクリバーサル戦略を取っている。トレーダーらが匿名を条件に述べたところによると、7日遅くには新たに9月と12月を期限としたコール売り・プット買いが出た。
原題:Hawkish Fed Surprise Bets Are Being Mirrored in European Markets、Hawkish Fed Surprise Bets Are Being Mirrored in European Markets(抜粋)
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