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原油は今年100ドル突破へ、来年は供給不足に-ゴールドマンのカリー氏

  • 5月までに市場では需給が反転し、供給不足に転じる見通し
  • 余剰生産能力の不足、24年までに大きな問題となる可能性も

原油は年内に1バレル=100ドル台に回復し、余剰生産能力を使い尽くす中で2024年には深刻な供給問題が起きる可能性があると、ゴールドマン・サックス・グループは指摘した。

  ロシアの原油輸出は制裁の影響で減少する可能性が高いほか、中国では「ゼロコロナ」政策終了に伴い需要回復が見込まれる中、原油価格は現行水準の80ドル付近から100ドル超に上昇すると、ゴールドマンではみている。

  ゴールドマンの商品リサーチ世界責任者ジェフ・カリー氏は5日、サウジアラビアのリヤドで、需要への対応で必要な生産への投資が業界として不十分なことも価格上昇の要因になり、こうした生産能力の不足は24年までに大きな問題となる可能性があるとの考えを示した。

  同氏は「この商品スーパーサイクルは、高値がさらに高くなり、安値もさらに高くなるという価格上昇の連続になる」と発言。5月までに原油市場では需給が反転し、供給不足に転じるとの見方も示し、そうなれば世界の余剰生産能力の大半を使い尽くす可能性があり、価格にプラスだと同氏は付け加えた。

原題:Oil Market Faces Production Issue in 2024, Goldman’s Currie Says(抜粋)

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