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自分は周りからどう見られてる? 奇妙なほどに当たる「アセンダント」診断。

他者に与える第一印象は、自分が抱く「自分のイメージ」と同じだろうか? それを密かに知る方法が、占星術でいう「アセンダント(上昇星座)」だ。それが示すのは、社会的性格、つまり自分が他人に見せている姿といわれる。占星術師のリサ・スターダストが、アセンダントを知る方法とそれぞれの星座の意味について解説する。
自分は周りからどう見られてる? 奇妙なほどに当たる「アセンダント」診断。
BJARNE x TAKATA / Trunk Archive

ホロスコープを使って2021年の運勢を見るのなら、自分の星座だけでなくアセンダント(上昇点、上昇星座とも呼ばれている)にも注目してみよう。占星術でいうアセンダントとは、あなたが生まれたその日その時、生誕地の東の地平線上に昇る星座のことで、自分のバースチャートを読み解くための重要な情報となる。

アセンダントについて書かれた歴史的文献はわずかにしか残っていないものの、エジプト人が時刻から星座についての計算を行い始めた紀元前3世紀の史料に、すでにその記述が見られる。その後の紀元2世紀、数学者クラウディオス・プトレマイオスが著名な占星術書『テトラビブロス』に、現代の占星術の集大成とも呼ぶべき洗練された手法を書き記している。これは今日においても、ホロスコープを読み解き、人や場所、もののバースチャートを理解する上で不可欠な知識と考えられている。

占星術師の多くは、アセンダントをバースチャートの重要な要素だと捉えている。そのため、アセンダントはバースチャートの最初に配置される。太陽星座(星星座)は人の内面の深部を表すが、自分には自覚がなくても対外的に見せている性格を表すのがアセンダントだ。言い換えれば、外の世界に出るときに無意識にかぶっている「仮面」であり、アセンダントはあなたの着飾り方や立ち居振る舞い、ヘアスタイルなどの外見にも影響する。

またアセンダントは、他者との交流の仕方にも影響してくる。アセンダントを星座と組み合わせて読み解けば、あなたの性格や世界の中での立ち位置、そして人生の目的について、より細かく知ることができる。「Astro」に生まれた時間と場所を入力して、自分のアセンダントを割り出してみよう(結果は「上昇点」として表示)。アセンダントは数時間ごとに異なるため、できるだけ正確な生まれた時間を入力しよう。

あなたのアセンダントとその意味。

Photo: Heritage Space/Heritage Images/Getty Images

おひつじ座

火の星座に属するおひつじ座は、ストレートで衝動的なことで知られる。牡羊座のアセンダント(上昇星座)が意味するものは、何かを強く追い求めるエネルギーと活力に満ちた性格。また、人生のあらゆる面においてあなたを成功へと駆り立てていく情熱を示している。

おうし座

おうし座のアセンダント(上昇星座)は、優しく多感で人付き合いを好む性格を表す。地の星座であるおうし座の人は、あらゆるものの中に美と喜びを見出そうとする深い欲求をもつ。他人との付き合い、また感覚やアートの探求について、特にその傾向が顕著。

ふたご座

ふたご座のアセンダント(上昇星座)は、おしゃべりで表現力豊かな性格を表す。風の星座の一つであるふたご座の人は、自分の感情や考えを内に秘めることはせず、常にみんなと自分の感情を共有しようとする。若々しいその姿は、常に魅力的に映るだろう。

かに座

水の星座であるかに座のアセンダント(上昇星座)が意味するものは、月(かに座の支配星)が常に動いているような、2~3日ごとの感情の変化。かに座の人に一貫しているのは、傷つきやすさと高い感受性。また、優しい心の持ち主というサインでもある。

しし座

火の星座であるしし座が意味するのは、あふれんばかりのエネルギーと生命力。しし座をアセンダント(上昇星座)にもつ人は粘り強く、性的に奔放なところも。常にスポットライトに当たろうとしているので、時にはドラマチックな行動に出て、注目の的に。

おとめ座

地の星座であるおとめ座のアセンダント(上昇星座)が表すのは、好奇心旺盛な性質。常に周囲に目を配り、自分の周りの世界をより深く理解しようとする。知りたいと思うことがあれば辛抱強く冷静に洞察力をはたらかせる。

てんびん座

望むものを得るために自分の魅力を活かしていくてんびん座がアセンダント(上昇星座)の人は、結論を出す前に他人の意見を仰ぎがちなため、優柔不断だと思われることがある。風の星座に属するてんびん座を上昇星座にもつ人は社交的だが、他人とは一線を引いているところも。そして、何よりも良き人生を愛し求めている。

さそり座

水の星座であるさそり座のアセンダント(上昇星座)は、神秘的でパワフルな性質の表れ。考え込んだり突っ走ったりもするが、誠実で一途な人だ。ただし、信頼できない相手に対しては辛辣な面を見せることも。

いて座

いて座をアセンダント(上昇星座)にもつ人は非常に外向的。そのエネルギッシュな性格を生かして人と出会い、成功を収めたり知恵を得たりすることで、自分だけでなく周りの人の自信も高めていく。そんないて座の人は、いわば12星座の中のチアリーダー。周りも自分も元気づけるのが得意だ。

やぎ座

やぎ座のアセンダント(上昇星座)は、構造や世界の仕組みにまつわる喜びを見つける性格の表れ。この世界に対する感受性をはたらかせて、自分の内なる強みを発揮し、目標へと向かう人を助けたり鼓舞したりする。

みずがめ座

風の星座であるみずがめ座をアセンダント(上昇星座)にもつ人は、生まれつき風変わりなところがあり、社会の正義を重視するタイプ。豊富な知識と革新的な発想を万人の利益のために活かしていく人で、常に自分よりも全体の利益を考えて戦う。

うお座

うお座のアセンダント(上昇星座)は、いわば12星座のシェイプシフター(神話に登場する変身能力者)。自分の周りを回る感情を自分の中に取り込んでいく。水の星座であるうお座の人は直感がはたらき、ものごとの本質を見抜いて直感的に決断を下すことに長けている。

Text: Lisa Stardust