日経平均33年ぶり高値更新、米債務上限合意-商社や金融などが高い
田村康剛、長谷川敏郎
更新日時
29日の東京株式相場で日経平均株価の終値は33年ぶり高値を更新。東証株価指数(TOPIX)も反発した。米国の債務上限問題で原則合意に達したことや堅調な米経済統計を受け、投資家心理が改善した。
三菱商事など大手商社が一部アナリストの強気判断も追い風となって大幅高となった。銀行や保険、証券・商品先物など金融株にも買いが入った。
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市場関係者の見方
インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジスト
- このところグローバル株式相場の重しになっていた米債務上限引き上げ問題が解決に向けて大きく前進したことで、欧米株の上昇が視野に入る
- 日本株は元々好調を続けてきたが、そういった期待感がさらに織り込まれて一気に上昇した形になっている
- ただ、債務上限問題はまだ大枠で合意ができただけ、上院は特に大きな問題はないが、下院で過半数の票が獲得できるかが焦点
東証33業種
上昇率上位 | 海運、卸売、銀行、保険、鉱業 |
下落率上位 | 食料品、陸運、小売 |
背景
- バイデン米大統領と下院議長、債務上限問題で関連法案通過に自信
- 米PCE価格指数、上昇ペース加速-FRBは利上げ姿勢維持か
- 米耐久財受注、4月は予想外に増加-コア資本財もプラスに転じる
- ドル・円相場は1ドル=140円台前半で推移、前営業日の日本株終値時点は139円70銭
- 前営業日の海外市況はこちらをご覧ください
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