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【ウクライナ】米、ウクライナに55億ドル追加財政・軍事支援へ

  • ロシア、新STARTに基づく査察の一時停止を米国に通告
  • ロシア、ザポリージャ原発への国際査察を歓迎
ザポリージャ原発でパトロールするロシア軍兵士
ザポリージャ原発でパトロールするロシア軍兵士 Photographer: Andrey Borodulin/AFP/Getty Images

米国はウクライナに45億ドル(約6070億円)の追加財政支援を行うほか、10億ドルの追加軍事支援の準備をしている。長距離砲の弾薬や対戦車兵器などが米国防総省の備蓄から提供される。

  国際原子力機関(IAEA)のロシア代表部はウクライナ南東部ザポリージャ(ザポロジエ)の原子力発電所への国際査察を歓迎する用意があると表明した。IAEAのグロッシ事務局長はロシアによる同原発への砲撃について、「大惨事をもたらす恐れがある」と述べていた。

  ウクライナの黒海沿岸の港、ピブデンニからロシアのウクライナ侵攻以来初めて貨物船が出港した。ウクライナからの一次産品の輸出は回復に向かっている。

ウクライナ情勢を巡る最近の主な動きは以下の通り。

米、ウクライナに45億ドルの追加財政支援へ

  米国はウクライナに45億ドルの追加財政支援を行う。世界銀行が運営するプログラムを活用して供与する。米財務省の発表によると、第1弾の30億ドルは今月提供される。

ロシア、新STARTに基づく査察の一時停止を米国に通告

  ロシア外務省は新戦略兵器削減条約(新START)に基づく査察活動の一時停止を米国に通告したと発表した。制裁措置によりロシアの査察団を米国に派遣できないのは不公平だとしている。

米、10億ドル相当のウクライナ追加軍事支援を準備

  米国は10億ドル相当の追加軍事支援を準備している。米国防総省が明らかにした。同省の備蓄から提供するもので、ロシアのウクライナ侵攻以来最大規模となる。長距離砲の弾薬や対戦車兵器、装甲医療車などが供与されるという。

ロシア、ザポリージャ原発への国際査察を歓迎

  IAEAのロシア代表部はウクライナ南東部ザポリージャの原子力発電所への国際査察を歓迎する用意があると表明した。

ウクライナのピブデンニからも貨物船が出港

  ウクライナの黒海沿岸の港ピブデンニからロシアのウクライナ侵攻以来初めて貨物船が出港した。ウクライナのインフラ省がテレグラムへの投稿で明らかにした。侵攻後に貨物船が出航した3番目の港になる。

原題:Ukraine Latest: US Adds $4.5 Billion in Aid, $1 Billion in Arms(抜粋)

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